メランコリア

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死刑執行では真実は闇の中 「オウム事件真相究明の会」結成@ビッグイシュー

2018-07-15 12:50:06 | 
【THE BIG ISSUE VOL.338】


【内容抜粋メモ】

通勤ラッシュの地下鉄にサリンが撒かれるという未曾有のテロ事件は世界を震撼させた

あれから23年
2018年1月、オウム関連の裁判はすべて終結
3月、死刑が確定した麻原をはじめとした13人のうち、7人が別の拘置所に移送され
死刑執行はカウントダウンに入ったと言われる

来年は天皇代替わり、再来年は東京オリンピックがあることから、年内執行が濃厚という噂を受けて
6月4日、「オウム事件真相究明の会」を結成し記者会見をした
呼びかけ人は、森達也氏(映画監督)、宮台真司氏、田原総一朗氏、香山リカ氏など

会を立ち上げた理由は、裁判が終わっても、事件の動機・真相解明にはほど遠いため


なぜ真相解明されていないのか?
教祖・麻原の裁判が一審で終わったから
彼は事件についてほぼ語っていない
理由は「精神に変調を来たしたから」

本来なら「精神鑑定」されるところ「訴訟能力あり」とされ、一審で死刑が確定した


日本には「三審制」がある
「麻原は詐病でしょ」という声は、当時も今も必ず言われるが、
面会した精神科医の意見書には、重度の「意識障害」とある

専門用語では「昏迷」 「昏睡」の一歩手前
一審の時からオムツを着用していたことも知られる
だが、精神科医は「適切な治療で回復が見込まれる」と述べた


日本の司法が機能していない恐怖感
このままでは真実は永遠に闇の中 真相究明のために会を立ち上げた
回復の見込みがあるなら、治療し、真実を語らせるべき

森達也氏は、麻原の一審を見て仰天した
ほぼ歩けず、時々発作のように顔を歪め、「典型的な拘禁障害」に見えた

だが、その日のメディアで、顔を歪めたのは「遺族を嘲笑」などと報じられた
現場の記者は、分かっていて紙面、電波に乗せなかった

呼びかけ人の想田和弘氏(映画作家)は、会を立ち上げた理由を
「単純に、法治国家として、おかしいことが起きてるんじゃないかという恐怖感から」と語った

このまま死刑が執行されたら「弾圧の果てに殺された殉教者」のようなストーリーが作られる可能性も充分ある
あのような事件を二度と起こさない「再発防止」のためにも、真相究明は不可欠だと思うのだ

雨宮処凜 筆


『「女子」という呪い』雨宮処凛/著


***


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オウム真理教・7人同時死刑執行@週刊まるわかりニュース

2018-07-15 12:27:53 | テレビ・動画配信
【オウム真理教・7人同時死刑執行】賛否両論巻き起こる死刑制度について江川紹子の提言

四女側「海に散骨」=オウム真理教、松本元死刑囚の遺骨

海への散骨方法、法律や注意点、海岸や砂浜での散骨
“海散骨の方法、許可、手続き、注意点. 散骨に許可書は必要ありません。自治体などへの手続きや届け出も不要です。
 ただし最低限のルールとして、必ず遺骨を2mm以下の粉末状にする必要があります(粉骨)。そのうえで節度をもって散骨を実施します。”


平成18年に死刑が確定し、その後、弁護人らが再審申し立てをしていた




1ヶ所の拘置所で死刑執行は2件までと定められているため、7人は各地に移送されていた




【これまでの経緯】

昭和59年 松本死刑囚が「オウム神仙の会」を開く



昭和62年 「オウム真理教」と名乗る



平成元年 坂本弁護士一家殺害事件



平成2年 松本死刑囚が衆院選に立候補



旧上九一色村でサリンを製造





平成6年 松本サリン事件





平成7年2月 公証役場事務長 監禁致死事件



平成7年3月20日 地下鉄サリン事件





平成7年3月22日 強制捜査





平成7年5月 松本死刑囚を逮捕







【地下鉄サリン事件の被害者】



被害者女性の兄を取材(平成23年)
「あの事件がなければ、普通に働いて、結婚して、子どもも産んで、別の道を歩んでいたかもしれない」

地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズエさん
「こんなに長くかかる裁判、それほど大変な事件だったんだなと、オウム真理教の恐ろしさを改めて感じる」



【いまだに活動中の「アレフ」@足立区】



約50人が生活している、国内最大の活動拠点
オウム真理教から分裂した団体を含めると、全国に34の施設があり
国内の信者の数は約1650人

「監察処分」の適用で定期的に立ち入り検査されているが
周辺住民は教団の解散を求めたデモ行進等を行っている


【東京拘置所】




あれだけ騒がせた事件なのに、もう忘れている
被害者も加害者も、その後の教団活動も続いて、それと戦っている人たちがいることも

なぜ、今、突然執行されたのか
なぜ、あれほどの事件を起こしたのか

残された信者は、これから何を目指しているのか
何も知らないことに気づいた

死刑を強く望む被害者家族もいると思うが、死刑ですべて解決するのか、改めてみんなで考えないと
何も解決していない気がする




【ブログ内関連記事】

『DISTANCE』(2001 132min)

『愛のむきだし』(2009)



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