1-2で敗戦。
相手が最下位だから余裕で勝てる、なんてことはありませんし、いかにプロ経験の浅い若手が主体の相手とはいえ、敗れることそのものは否定しません。恥だとまでは言いません。
けれども。
恥だと言うならば、自分たち自身の弱さに対してでしょう。
とても褒められた内容ではなかったものの、それでも勝利をもぎ取り、2連勝とした前節まで。だからこそ、その反省を活かしつつ、さらなる連勝に繋げねばならなかったのに。
内容が悪くても、それでも勝たねばならなかったのは、ひとえに勝ち点3を積み上げねばならなかったから。
それを、相手ではなく自分たちの弱さに負けるかたちでの、「自滅」
あまりにも痛い、シーズン5敗目。
ただの1敗以上の、ダメージが大きい敗戦となってしまったのでした。
今シーズン唯一の金曜日開催試合というかたちで迎えることとなった今節。
ディフェンス陣を前節から大きく変更したスタメン。今瀬は継続となった一方で、もうひとりのCBとなったのは川﨑。前々節の退場による出場停止明けすぐに復帰。その前回出場時は林堂とのコンビでしたが、今節は今瀬と組むことに。
右SBはユウスケ。前節は出場がなく、それ以前はしばらく左についていたものの、柳下に代わっての右として入ることに。
そして左は松本が務めることとなり、これまでの出場はいずれも途中からであったところ、初のスタメン出場となりました。
前節は途中出場であった稲葉がスタメンとなり、碓井とボランチコンビを組むことに。
池高と花井はこれまでどおりとして、FWは大野と平松のふたりとなりました。
時折強く雨の降るような難しいコンディションのなかでの試合。
試合開始からわずか3分でした。
ピッチ右で池高が倒され、良い位置でFKのチャンス。
花井の正確なキックから、ゴール前の密集の中で今瀬が蹴り込み、ゴール!
今瀬の今シーズン初ゴールにしてほしかった先制点が決まり、幸先よくリードを奪うことに成功したのでした。連勝継続に向け、願ってもない展開。
序盤で目を惹いたのが、初スタメンとなった松本でした。起用を意気に感じて、というところもあったでしょうが、気持ちのこもったプレーぶり。
これまでは中盤での出場でしたが、SBでもスムーズにプレー。ライン際で的確にボールを繋ぐだけでなく、時には自ら攻め入るという積極性も見せて。経験を積んでいけばより磨かれていくだろうな、という期待を持たせました。
そしてもうひとり、稲葉のプレーも光りました。
持ち味であるところの攻撃的守備をいかんなく発揮。まさに、“刈り取る”というボール奪取でもって、相手に挑みかかる姿が印象的でした。
平均年齢19歳という、非常に若いセレッソ大阪U23。U19の代表合宿からの復帰直後であったというMF松本 凪生をはじめ、時代を担う俊英を擁するチーム。いかにこのところ結果が伴わずに最下位に沈むとはいえ、だからといって油断していい相手などでは決してなく。
それでも。
プレースタイルなどの違いもありましょうが、単純比較はできないにせよ、それを加味してなお。前節のガンバ大阪U23よりは、与しやすかった印象です。
前節、前々節に比べて、明らかに自分たちのペースに、理想に近かったように見受けられました。
ピンチもなかったわけではないものの、それでも岡をはじめとした各選手が冷静に処理。連勝、そして連続無失点が大いに期待されました。
しかし。
前半も大詰めの44分。試合が暗転。
カウンターから抜け出されるピンチで、岡が勇敢に体を張ってブロック!もつれるように接触がありながらも、しっかりと阻止・・・したかに見えましたが。
そのプレーが、PK判定。
もちろん、猛抗議。例年とは違ってプレー中の選手の声がよく通るなかで、岡も「(ブロックは)止まっていただろう⁉」と主張するも、受け入れられず。それどころか、異議と捉えられてイエローカードをくらう羽目に。
ふざけるな、と。明らかに誤審だろうがと。
むしろ、逆に相手選手にチャージングでイエローの場面じゃないのかと。
結局、そのPKを決められてしまい。セレッソ大阪U23にとっては連続無得点をストップさせる、カターレにとっては連続無失点をストップさせるゴールとなったのでした。
さらにひどかったのが、ハーフタイムを挟んだ後半開始直後。
同じようなシチュエーションが、今度はカターレの攻撃でペナルティエリア内で倒されたというのに、スルー。
おい!なんでさっきのはとったのに、今度はとらないんだよ!!
色眼鏡というか、贔屓目というか。
とかく、応援するチームに寄った見方をしてしまうことはあることは確かですが、それでも。
どうしてこう・・・いつもいつも、相手寄りジャッジなのかと。
同点となり、勝利への芽が出てきたことによって気持ちの入ってきた感のあるセレッソ。それに立ち向かわねばならなかったカターレ。
どうにも、思うように、うまくいかない時間帯が続き。
そんななか、78分。
痛恨の勝ち越しゴールを決められてしまい、逆転されることに。
そのまま、試合終了。
最下位だから勝てるとは限らない、それはわかっていたはず。
けれど。
それでも勝たねばならない試合であったのに。
相手に自信を与え、自分たちは自信を無くす、そんな試合。
シーズン初の連勝は、わずか2でストップしてしまったのでした。
もちろん、納得いかないところはあります。誤審であったりとか。
しかし、それでも。
いちばん納得いかないのは、追加点を挙げられなかったこと。
ここ数試合続いた嫌な流れを断ち切れなかったこと。
課題を克服するという意思を、勝利という結果に結びつけられなかったこと。
なにがなんでも勝たねばならないという気持ちを強さに変えられなかったこと。
・・・変えなければならない停滞感を、打ち破れなかったこと。
上位追撃に向けて、あまりにも痛い5敗目。
シーズンもまだ折り返し?悲観的過ぎ?
首位の秋田が、無敗の秋田が、後半だけで都合よく6敗以上してくれるとは、どうにも思えないなかで。
自分たち自身で停滞を乗り越えられずに敗れてしまったというダメージは、深刻といわざるを得ません。
ここで、止まってしまうのか?
なにも向上が見られないままに屈してしまうのか?
自ら白旗を上げて諦めてしまうのか?
諦めてしまえば、気のないフリで分かったようなことを言ってしまえば、あるいは楽なのかもしれません。
どーせダメだろ、優勝なんて無理なのにマジになって、かっこ悪wwwとか。
そんなのは、願い下げ。
いくら目をそらしても、それで何かが良くなるわけでなし。
逆に。必死に応援することが良化につながるのであれば、それをしない理由などなく。
だから、応えてほしい。
だから、勝ってほしい。
勝利を渇望する願いを、叶えてほしい。
戦いは、まだ続きます。
諦めることは、投げ出すことは、しません。