行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

出口の見えない閉塞感。またも逆転負けで3連敗 SC相模原戦

2020-09-28 23:20:09 | カターレ富山
2-3で敗戦。
シーズン折り返し地点にして、既に優勝は非現実的なものとなってしまっていますが。
それでも。
2試合連続で連続で逆転負けという、屈辱的というよりほかない状況の打破。それを、なんとしても成し遂げねばならなかった今節。前回対戦での0-3負けのリベンジを期すべく待ち構える相模原に対し、返り討ちにせねばならなかった試合。
なのに。
待っていたのは、3試合連続逆転負けという、最悪の結果でした。

「今季はコロナの影響で日程が過密なため、ターンオーバーのようなかたちで、うまく選手を変えながら戦うことを目指してやってきた。良い効果はあったが、今は逆で、メンバーを大きく変えることで誰がチームの軸なのか選手の中でも少し不透明になっている感じがした。選手が変わってもチームのやることは変わらないのだが、どうしてもチームのまとまりや、選手同士のあうんの呼吸がでてきていないかなと思った。」
前節より中4日で迎えることとなった今節にあたっての、監督のコメント。その言葉通り、椎名に代わって戸高が起用された以外は、 前節とまったく同じスタメンとなりました。
もちろん、理想に囚われて現実が見えなくなってしまう、というのは問題であることは確かですが。
それでも・・・ともすれば、方針のブレとも言われかねないところでもあろうかと。
結局メンバー固定のほうが良いならば、これまでやってきたことはなんだったのか?とか。
「誰が出場しても変わらない」ということが、理想通りにチーム力がハイクオリティを維持するという意味であれば、何も言うことはないのですが。
遺憾ながら、それが悪い意味で変わらない、だから同じパターンでやられ続ける、ということになってしまっているのが現実です。
ある意味でこれまでを否定することになる中、それでもほぼ同じメンバーで臨むこととした今節。
すなわちそれは、逆転負けを喫した悔しさを自分たちで晴らせ、というメッセージでもあったのでしょう。

サイアクな連敗をしているカターレに対し、連勝を目指す相模原。
正直言って、試合序盤から勢いは相模原のほうにありました。
ボールタッチ、前への推進力など、素人目に見てもわかるほどに、相模原のほうに分がある。
難しい試合になってしまうことを覚悟しなくてはな、と。
それでも。
先制点を挙げたのは、カターレでした。
17分、CKの場面で、キッカーの花井がショートコーナーを選択。リターンを受けると、そのまま遠目から果敢にシュート!
きれいな弾道を描いたボールがゴールに吸い込まれ、見事に決まったのでした。
なんというか、“らしい”ゴール。
チームの司令塔であり前回対戦でもゴールを挙げている花井に関しては、相模原も要警戒選手として捉えていたことでしょう。
そんななかで、その想像の斜め上を行くプレーでもって上回ってみせる・・・まさに、花井らしさ全開といったゴールであったかと。
しかし。
その直後、19分。昨年までカターレでプレーしていた才藤のロングスローを起点に、競り合いで岡がキャッチし損ねたところを決められてしまい、同点に。
あまりにあっさりと決まった同点ゴール。相模原の気持ちの強さが見て取れました。
そう、失点でいちいち気落ちするのではなく、すぐにも反攻に転じなければ!という強い意志。
それでも。
22分、久々に流れの中から平松が勝ち越しゴール!
前回対戦時にゴールライン際のクロスをニアサイドに決めた、あの得点と瓜二つ。リプレイか?というレベルのゴールでした。
再びリードを奪うことにせいこうしたのでした。

ただ。
それでも、相模原の勢いが翳ることはありませんでした。
FWの和田 昌士を中心に、勢いを感じさせる攻勢を仕掛ける相模原。実際、枠から逸れたけれど危なかった、という場面も。脅威度で言えば、相模原のそれを上回るだけの攻撃は、どうにもうまく作り出せなかったカターレ。
リードを保った状態で試合を折り返したものの・・・優勢などとは思えませんでした。
正直に言えば、これはハンデだ、と。
差などあって無いようなもの。同点のつもりで、そこから相手を上回るだけの何ができるかが問われる試合だーーーそういう認識で観ていたのですが。
交代カードとして、負傷離脱から復帰の宮城を投入。さらには72分には松本と大谷を同時に投入し、流れを引き寄せるべく期待がかけられました。

が。
次の1点は、相模原。75分、ホムロに決められてしまい、同点に。
俄然、勢いづく相模原。それに対し、どうにも受け身に回らざるを得ないカターレ。
そして、79分。星 広太に決められ、逆転。
勝利に向けて最大の集中力を発揮する相模原に打ち勝つだけの力を、カターレは見せることが出来ませんでした。
そして、試合終了。
また、負けた。
また、逆転負け。
3連敗。3試合連続逆転負け。

まことに業腹ながら。
ハッキリ言ってしまうと。残念ながら、当然の結果でした。
勝利に向けての勢いに勝っていたのは、明らかに相模原のほうで。それに対し、明らかにカターレのほうが劣っていたのだから。
もちろん、相手のあること。いつも同じ条件でなし、さまざまな要件がからむからには、思い通りにいくとは限らないでしょう。
それでも。
それでもなんとかしなければならない。それが、勝つということ。
いったい、いつまで同じことを繰り返しているのかと。
もう絶対に逆転負けなんて悔しい敗戦などしたくない!
そんな意志を、なぜプレーで体現できないのかと。
もちろん、そういった意志はしっかりとあったでしょうし、手を抜いていたわけでもなんでもないでしょう。
けれども。
明らかに、相手よりも勝利への勢いが足りなかった。
才藤がカターレで見せていたような・・・あるいはそれ以上か?というガッツあふれるプレーをしているのを見て、どうにもやるせない気持ちになりました。
なぜ、それと同じくらい、それ以上の気迫でもって、跳ね返せなかったのかと。
まったく同じ条件ではないにせよ、前回対戦では3-0で勝った相手。実力的にそこまで差がある相手ではないはずです。
要するに、メンタルの部分で負けたということ。
相手ではなく、自分たち自身の弱さに負けたということ。
どうあっても連続逆転負けで連敗などという負の流れを止めて勝たねばならない試合だったはず。
なのに、それをなしとげるだけの強さを見せられずに、弱い自分に屈してしまった。

最悪の、3連敗。
けれども、誰も助けてなどくれません。むしろ、対戦相手とすれば、これ幸いと弱みに付け込んでくることでしょう。それが、勝負事の掟。弱さを見れば、蹂躙されるだけです。
自分たち自身で乗り越えることでしか、快方には向かわないのです。
そんななかで、勝利への執念で圧倒すべきところで、相手に劣ってしまったならば。
その結果が、今節の結果であり。
いちサポーター風情がわかったような口を、と言われるかもしれませんが、それでも。

このまま変わらなければ、状況は悪化こそすれ、決して良化などしない。確実に。
それだけは、言えます。
コメント
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