1-2で敗戦。
前節までで既に5敗、もう後がないがけっぷちの状態で、勝ち点差1の岐阜に打ち勝って上位追撃を図らねばならなかった今節でしたが。
せっかく挙げた先制点もフイに。「いつも通りの失点パターン」により逆転を許し、連敗。
内容が良くないながらも必死にもぎ取ったはずの2連勝。なのに、同じパターンで繰り返した逆転負けにより、あっさりと2連敗。
なにか、徒労感というか。
どうして、いつもいつもこうなんだ、と。
今に始まったことではありませんが、「良かった部分は継続できずにあっさりとリセットされるのに、悪かった部分はきっちりと引き継いで結果に繋げてしまう」という、カターレ富山に連綿と引き継がれる悪しき伝統。自滅パターンと言ってもいい。
また、それかと。
金曜夜に逆転負けを喫し、サイアクな気分に落ち込み。そこから始まった4連休の最終日、それを上書きする陰鬱な気分で終えることとなってしまったのでした。
中3日というスケジュールも考慮ということなのでしょうが、またメンバー変更を伴う布陣で臨むこととなった今節。戸根と川﨑という組み合わせ、武のスタメン起用など。
臨機応変、「誰が出場しても変わらないというコンセプト」のもとで、あえて固定メンバーとしないやり方を、今節もまた採用したということで。
もちろん、それは監督の専任権限であり、チーム指針であるからには、それを貫くことこそがブレない姿勢というものでしょうが。
ただ、それは結果あっての話であって。
結果が伴っていれば、誰も文句は言わないはずで。むしろ賞賛さえするでしょう。
1試合や2試合で、目先の試合だけでああだこうだ言うのも短絡的でしょう。
けれど、もうシーズン折り返し地点で。
さすがに、方針についての意見も許されるだけの期間ではあるのでは?結果が伴っているかどうかを問うだけの。
その意味で。
結果がついてこないなかで、それでも方針を貫くというのであれば。
勝利でもって納得させる以外にないはずであったのですが。
この日もまた、なんというか、いつも通りの試合展開。
ボールは持てる、パスも繋げる。
しかし、明らかに押している、という状況にまでは持ち込めない。決定機にまでは、なかなか至らない。
それでも、前半のうちに先制に成功。
29分、CKから武がスタメン起用に応えるゴールを決めました。
このところずっと流れの中からのゴールが無いなか、それでも。セットプレーからであろうが、とにもかくにも得点しないことには勝てないのだから。
しかし。
ハーフタイムを挟んだ後半になると、同点、逆転を目指すべく奮起した岐阜に押し込まれる展開。
それでもなんとかしのぎ切って主導権をとりもどさねば・・・というなかで、60分に同点ゴールを決められてしまい。
後半から入った大谷、戸高、池高らを中心に攻勢に出ようとするも、奏功せず。
またしても、というか、この試合もまた、あからさまに相手寄りジャッジ。そんなイライラに苛まれつつも、それでも事態を打開せねばならなかったのですが。
同点からさらに気持ちを上げてきた岐阜に対し、どうにも主導権を引き寄せられず。
そのうちに78分、逆転ゴールを許してしまい。
その後は、追いつけないままの奮戦程度にとどまり、タイムアップ。
勝ち点1差の相手に勝利して順位をひっくり返さねばならなかった試合は、2試合連続逆転負けで連敗という、最悪の結果に終わってしまったのでした。
「誰が出場しても変わらないというコンセプト」とは、そういう意味か?
シーズン折り返しとなる今節。
ここまでの19失点。それを、見比べてみるといい。
PKなどの例外を除き、そのほとんどが、まるでリプレーか?というほどに同じようなやられかたでの失点。今節もまた、例にもれず。
いつまで同じパターンでやられ続けるんだ、と。そこに反省、改善は無いのか?と。
反省、改善が無いのは攻撃面も同じ。
なんで、勝負所で決めきれないんだ、と。
本人的には可能性を上げるためなのかもしれませんが、「そこでシュートだろ!」という場面でパスを選択して、結局決められないとか。
なんで、フィニッシュの段階でトーンダウンしてしまうのかと。
これも、何度となく書いてきていることですが。
得点に、芸術点は無い。
流れるような見事なパスワークから完璧に相手を崩してのゴールだったから得点2倍!なんてことは無いわけで。
極端な話をすれば、キックオフ直後にセンターサークルから思い切りシュートしてゴールを狙っても良いのです。枠を捉えてさえいれば、決まる確率は0ではありません。
けれど、それは誰もやらない。なぜか?決まる確率が限りなく0に近いから。
パスを繋いで攻撃のかたちを作るということは、その確率を上げていくということ。
首尾よく相手を揺さぶり、GKが飛び出してゴールががら空き、そこに押し込むだけという状況を作り出せたなら、決まる確率は100%に近づくでしょう。
要するに。
パスはあくまで得点までの手段に過ぎない。なのに、それが目的になっていないか?と。
どんなにパスをキレイに回せたところで、それをゴールにまでつなげなければ無意味。
本当に得点から逆算してパスをつなげているのか?と。
では、得点につながるプレーとは、フィニッシュとは、具体的にどんなだ?と問われたならば。
とてもわかりやすい答えがあります。
カターレが「いつも通りの失点パターン」でしてやられているところの、相手選手のプレー。その仕事ぶり。
それによって失点し、敗戦にまでつながってしまっている。
逆に、それが満足にできないから、得点できない。できないから勝てない。
こういった閉塞感というものは、なにも今回が初めてではなく。
むしろ・・・飛ぶ鳥を落とす勢いの好調というものが数えるほどしかなく、それに比べたならば、閉塞感など毎度のことーーー甚だ遺憾ながら、それがカターレの悪しき伝統でもあります。
「良かった部分は継続できずにあっさりとリセットされるのに、悪かった部分はきっちりと引き継いで結果に繋げてしまう」
そんな負のスパイラルに、またも落ち込んでしまっている現状。
それでも。
誰も助けてはくれません。
相手も、これ幸いと付け込んで、勝ち点を奪っていくのみです。
停滞している間も、他チームは待ってなどくれません。
自分たち自身が、なんとかするしかない。
否応なく、次の試合はやってきます。
そのときにまた、「いつも通り」などと言わせないーーーそうすることでしか、苦境を抜け出すことは出来ません。