失意の逆転負けを喫した前節より中3日。他の試合から先んじて行われた前節とは対照的に、同一開催日ながらも最も遅い時間帯にキックオフとなる今節。ホームでFC岐阜と対戦します。
内容が良くないながらも勝ち切った試合を経て、その良化とともに連勝を伸ばさねばならなかったにもかかわらず、果たせなかった。そのダメージというものは、ことのほか大きいように感じます。
あれほど苦労して今季初連勝にこぎ着けたというのに、負けるのは一瞬、というか。
このままでなにも変化がなければ、いとも簡単に連敗、となっても驚かないでしょう。
それほどまでに、深刻な事態。それをいかに乗り越えるかが問われます。
昨シーズンJ2最下位となり、今シーズンはJ3となった岐阜。カターレが降格となってしまった2014年以来の対戦となります。
思い出されるのが、その年の第2節。開幕戦でスコアレスドローながらも、悪くない感触を得て臨んだ、初勝利をかけたアウェイ戦。
ただ・・・0-3と完敗。いや、惨敗とも言える内容でした。
「あ・・・れ?なにか、おかしい・・・」
偶発的な、たまたま調子が悪かっただけ、というふうには、どこか見えなかった敗戦。そこで感じた直感が気のせいであったなら、どれだけ良かったか。
思い出したくもありませんが、その後の経緯は、皆が知る通り。
リベンジマッチであったはずの9月のホーム戦でもスコアレスドローで勝てず。その約2か月後、状態が上向くことなく降格が決してしまったのでした。
1年での即復帰を目指す岐阜ですが、なかなか思うようにいかず。ここまで、カターレと同じく1試合ぶん消化が少ない状況の中、7勝4分け4敗の7位。7勝3分け5敗の8位・カターレとの勝ち点差は1。
前節は無念の敗戦を喫してしまい。今の状況ですでにかなり苦しいながらも、上位に喰らいついていくためには、絶対に落とすことのできない試合―――奇しくも、両チームともまったく同じような状況の中で迎えることとなる今節。敗戦は脱落を意味する、ということもまた、同じ。それに、いかに向き合うかが問われます。
前節、それまで僅か1勝であった最下位・セレッソ大阪U23に屈し、2勝目をプレゼントしてしまうこととなったカターレ。あるいは、「最下位に負けるなんて情けないw」とのそしりも受けるところであろうかと。
しかしながら、今節の相手である岐阜に関しては、そうはしないでしょう。セレッソ大阪U23にもう1勝のほうを献上してしまったのが、ほかならぬ岐阜なのだから。
上記のように、カターレと同じく、ここを踏ん張って上位追撃に繋げねばならない。
さらに言えば。
今節の直前になって、これまで岐阜を指揮してきたゼムノビッチ監督が休養、仲田ヘッドコーチが代行して指揮を執ることが発表されました。
選手たちにとっては、ここまで期待に沿えるだけの結果を残せていないもどかしさもあることでしょう。だからこそ、勝って安心して休養してもらおうと、奮起してくるはずです。
それを迎え撃つかたちとなるカターレ。
事情は察するにせよ。それと勝負とは、また別の話で。もし岐阜に動揺があるなら、そこを突いてしっかり勝ち切らねばならない。非情といわれようがなんだろうが、それが勝負にかけるプロクラブというものでしょう。
それでなくとも、岐阜との勝ち点差1をひっくり返さねばならない今節。勝利以外のことに気を取られている余裕など、カターレにはありはしません。
期待したいのは、花井。
プロとしてのキャリアの浅い、若い選手も少なくないカターレにおいて。自分たちよりもさらに若い、キャリアの浅いはずのU23チームに敗れてしまったことを気に病む者もいるやもしれません。
そのあたりを、中堅からベテランへと差し掛かろうという花井に、しっかりと締めてほしいと。
そんなことを気にする暇があったら、勝つことを考えろ、と。そういった姿勢をプレーでもって示してほしいです。
生き残りをかけて負けられない戦い、ゼムノビッチ監督に捧げる勝利を期して乗り込んでくる岐阜。そんな気合の入った相手に対し、「そんなもん知らん」とばかりにはねつけるようなゴールを決めてしまう、良い意味での図太さ。それを発揮し、チームを引っ張り、勝利に導いてほしいです。
そしてもうひとり、岡。
前節の不可解ジャッジからのPK、イエローカード、そして敗戦。苦い経験でした。
けれど、引きずるわけにはいきません。それを、誰よりもわかっているはず。
ここでしっかりと奮起、相手をシャットアウトすること。それこそが、今やらねばならないこと。
無失点勝利を成し遂げ、ホームのファン・サポーターに前を向け!というメッセージを届けるような、そんなプレーを期待します。
他チームが中2日であるのに対し、カターレは中3日。しかもホーム戦。コンディション的には優位とも言われましょう。
けれど、それが必ずしも優位とは限らないということは、先の熊本戦の敗戦で示してしまいました。遺憾ながら。
ならばこそ。
やれることを、やる。それだけのこと。
目の前の試合を勝ち切ること。あたりまえのことを、あたりまえにやる。
悔しい負けは、過去のこと。取り返すことは出来ません。
やるべきことを、やるだけ。
つまりは、勝利し。勝ち点3を奪い取ることにほかなりません。
胸のすくような勝利を、ホームのファン・サポーターに届けるべく。
必勝の気概を、結果に繋げろ!!!
隣県対決を制し、生き残れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!