カターレにとっては、延期されている八戸戦が未消化という状態にはあるものの。
シーズン折り返し地点。今節から各チーム2巡目の対戦に突入することとなります。
その2巡目最初の試合、前回対戦のリベンジを期して待ち構える相模原のホーム・ギオンスタジアムに乗り込んでの一戦。
もちろん目論見を打ち砕き、同一カード連勝を成し遂げねばならないことは、言うまでもありません。
ハッキリ言って、今シーズン最悪の状況にあることは、間違いないでしょう。
ここ4試合で、2連勝からの2連敗。
連勝も、実質的には負け試合というなかでの薄氷の勝利であり、連敗に至っては連続逆転負けという、自分たちの至らなさが招いたもの。
攻撃面ではセットプレーでしか得点できず、流れの中からの得点というものが完全に止まってしまっている状況。
一方で守備面では、開幕からの同じ失敗を未だ克服できないままに、勝ち点を獲りこぼし続けているという。
このまま悪い意味での変わらなさ・・・停滞、低迷が続いてしまったならば。
シーズン折り返し地点にして、残り18試合にして、見通しは暗いと言わざるを得ないでしょう。
前々節は、セレッソ大阪U23に監督交代からの初勝利を献上してしまい。前節は急遽監督代行という岐阜に敗れ。
今節は、前回は三浦監督が出場停止であった相模原との対戦。ここであえなく敗れて「前回も万全なら負けることは無かったのに、もったいないことをした」などと言われるようなことがあったら・・・まさに、目も当てられません。
カターレに1試合分の未消化があるなかではあるものの。2連敗で10位に転落したカターレの一方で、前節は上位の鳥取を撃破し、入れ替わって8位に順位を上げた相模原。
中2日というコンディション的にも気を遣わねばならない試合であったなかで、スタメン起用された前カターレの才藤 龍治が決勝ゴールを挙げる活躍。当然のように意識する富山戦で、3試合連続ゴールを挙げるべく、ホームで連勝を成し遂げるべく気合が入っていることは間違いないでしょう。
それでなくとも、富山は前回対戦で0-3負けという屈辱を味わった相手。その借りを返さねばならないと、あるいはいつも以上に燃えているはずです。
そんな相手に対して、前回勝ったから今回も勝てる、などとは簡単に言えるはずもなく。
もしここまでの悪い流れが改善できないままにふわっと試合に入ってしまったならば・・・待っているのは落胆の結果意外にないでしょう。
不甲斐ない自分たちを、きちんと悔しく思うことが出来ているか。
至らない自分たちを、きちんと歯がゆく思うことが出来ているか。
もちろん、終わったことをとやかく言っても始まりません。覆水盆に返らず。得られなかった勝ち点を取り戻す術は無いのだから。
けれども。
これまでの結果を引きずらない、過去にとらわれないということを、次を見据えるという名の単なる逃避にしてはならないのです。
過去をしっかりと反省し活かしていかねば、同じことの繰り返し。
現に、これまでの失点が「いつも通り」の繰り返しであるわけで。さらには、流れからの得点がストップしてしまっているという現状。
それらの打破なくして、苦境を乗り越えることはできないでしょう。
期待したいのは、大谷。
昨シーズンの後半だけで9ゴールという大活躍を受けての今シーズン。当然のようにさらなる飛躍が期待されたものの・・・今シーズン半分という時点でわずか1ゴールは、正直、期待外れと言わざるを得ません。
前節も、ポスト直撃という惜しいシュートもありましたが。
けれど、厳しい言い方をするならば、惜しかっただけ。
なにか、去年の覚醒前に戻ってしまっている感があります。それまでの、決して悪いとは言わないまでも、最後の詰めの部分が足りずに結果につながらない、という状態に。
覚醒中は、本当にすごかった。それまでであれば決まっていなかっただろうというゴールも少なくなく。自信を持ってプレー出来ていたことが、ありありと見て取れました。
その状況を、取り戻さねば。再びの覚醒に繋げねば、良き未来はありません。
シュートを放ってダメだったら、続けなければ。1本でダメなら2本でも3本でも・・・いや、そうじゃない。「入るまで続けろ」と。
なかなか流れから決められない、じゃなくて。「決めるまで続けろ」と。
昨シーズン、相模原戦のゴールから覚醒が始まったというならば。
今節、同じ相模原戦から再びの覚醒を成し遂げて見せねば。期待に応えて見せねばなりません。
シーズン最悪の状況に陥っているカターレ。
けれど、ただ待っていてもどうにかなるものではありません。悪い意味での同じことの繰り返しは、それ以上の悪化こそすれ、良化はしないでしょう。
自分たち自身のちからで、改善していくよりほかないのです。
結果を出せないことを、ファン・サポーターの期待を裏切ってしまっていることを、本当に悔しく、無念に思うならば。
自分たちが改善をやり遂げることでしか、事態は好転しないのです。
それを、しっかりと肝に銘じて試合に臨めるか。結果に繋げられるか。
見たいのは勝利であり、「これまで通り」から抜け出せない姿ではありません。
前回対戦では3-0と快勝した相模原戦。けれど、停滞・低迷から抜け出せないままであれば、逆の0-3負けも充分に有り得ることでしょう。
もちろん、そんなのは願い下げ。
むしろ、前回が3点なら、今回は4点、5点差をつけるくらいの気迫を!
必勝の気概を、勝利に繋げろ!!
連続逆転負けなどという弱い自分たちに、今すぐ決別しろ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!