掛川市北西部の遊家・家代区を東西に走る県道81号線。
この脇に変わった風景を目にすることができます。
親子のような石の塊二つです。奇妙な岩が支え合っているような風景です。
(県道81号線から見た大きな石二つ。)
天浜線原谷駅付近の原谷交差点から県道81号線を東へ1kmほど進むと、右手に農業用ため池がありその先にこの石の塊が見えます。
この石の塊はただの岩ではなく、200万年前の貝が堆積して化石となった岩です。
この岩にもう少し近づいて見ましょう。
(五本の丸太で支え合っています)
このことについては、既紹介の太田川関連の情報誌《てくてく太田川第14号》での「第3回てくてく地質学講座」を担当している磐田南高の青島先生の解説にもあるように、この付近は200万年前は海水温が高く外海であって貝類が堆積したことがわかるということです。(詳細は省略します)
さて、その当時の堆積した貝類が化石化しているのがこの岩の塊です。
近年この岩の低層部分が崩壊し、大きい岩が倒れそうになったのでおそらく地元の皆さんが支え棒を渡したものと考えられます。
撮影中に後方をバスが通過。 バスの乗客からも車窓からの風景に歓声が上がっていました。
この岩は、過去に、貴重な貝の化石が取れることから、化石愛好者(?)にだいぶ盗掘されたとのことです。
この画像から、貝の欠片らしきものも推察することができます。(貴重な部分はあまり残っていないようにも見えます)
現在はこの状態では危険で岩に近づくことはできませんが、この岩を崩さないのも、貴重な価値があるからかもしれません。
上の小画像は、この岩の状態を多角度から眺めてみました。