『家庭の教育力低下で基本的な生活規律が身に付いていない小学1年のクラスが荒れる「小1プロブレム」が、都内の4校に1校の割合で起きている実態が都教委の調査で明らかになった。40~50代の教員が担任のクラスほど問題が発生しており、「教育」を取り巻く環境の変化に対応できないベテラン教員の苦悩が浮かび上がった格好だ。 平成20年度の都内の教職員の休職者は788人。うち、精神系疾患は540人に上るが、「心の病」による休職率の割合が最も高いのは、在職21年以降のベテランだ。 このため、副校長から教諭に、教員のリーダー的な存在である主幹教諭から教諭へと、ベテラン教員ほど鬱病(うつびょう)を発症して希望降任するケースが多いことも特徴だ。 休職理由には、児童・生徒、保護者との関係を理由にしたものが目立つ。教科書を軸に知識、技能の定着を第一とし、過去の経験則に依るベテラン教員の指導法が、いわば“限界”に近づいているといえるのではないか。 一方で、都内の新卒採用者の6割が小学校で担任を任されている実態もある。小1プロブレムの発生率はベテラン教員の半分程度。「若さと情熱で乗り切れる部分もある」(関係者)との声もあるが、同僚教員との軋轢(あつれき)や保護者との関係がうまくいかず、トラブルに発展するケースが多いことも事実だ。 子供たちを取り巻く環境では、インターネット上での陰湿ないじめを含め、教室だけではみえない問題も多く、教員の指導力向上が欠かせないとの要望は高まる。しかし、授業や指導法を評価される機会が少ない教員が独り善がりで、誤った指導をしていてもなかなか周囲に気づかれないことも多い。 普段から生徒指導の課題を整理しつつ、学校での世代を超えた組織的な対応で同僚への助言の場を増やしたり、地域との連携を強化した相談態勢の確立が望まれる。』産経新聞
小学校の新一年生には、経験豊かなベテランの先生が学級担任を持たれるのが常識です。新一年生はそれだけ小学校生活に慣れてないので、新一年生は授業でも教えにくく、教室管理が難しいと思います。新任の先生ですと経験不足で余計授業もしにくく、幼稚園気分の抜けない新1年生を指導するのにしんどくなり、生徒指導に行き詰るのではないでしょうか。新任の先生で、小学校での授業が上手く行かず悩んで自殺した教育大学出身の女性教諭も有りました。都内の4校に1校の割合で起きている小1プロブレムはなぜ起こるのか、何が原因なのか調査し、解決法を見出すべきです。小1プロブレムの発生率はベテラン教員の半分程度となっていますが、是非長年の教育現場の経験と教育実践を生かしてベテランの先生が、解決の糸口を見出して是非見出して欲しいと思います。新任の先生が根若さと情熱で乗り切れる場合もあると思いますが。教育現場での経験不足と慣れぬ生徒指導で、自信失い精神的ダメージを受け試用期間中の退職と言う事にもなりかねません。教育現場の教育実践の経験が無い先生では、一朝一夕には解決出来ない小1プロブレムの問題のように思いますが。
小1プロブレムが起こらないようにベテランの先生と中堅の先生がコンビを組み、正担任と副担任と言うコンビで2人の先生による学級担任制度を導入し対応するしか方法は無いのでは有りませんか。新任の先生には、小学校の新1年生より小学校の2、3、4年生の学級担任を持って貰い教職経験を積んで貰ったら、精神的負担も少ないと思います。