『 塾業界で再編の動きが激しさを増している。9月に首都圏などに26校舎をもつ進学教室「SAPIX中学部・高校部」(東京都中央区)が大学受験予備校の最大手「代々木ゼミナール」(東京都渋谷区)のグループ傘下になり、今月には都内屈指の有名学習塾「啓明舎」(東京都文京区)が業界トップの学習塾グループに吸収合併された。少子化に加え、教材著作権の許諾を取るための投資も必要になり、スケールメリットを求めての提携は今後も続く見通しだ。 関係者によると、代々木ゼミナールのグループ会社「日本入試センター」(東京都渋谷区)が、SAPIX中学部・高校部を運営する「サピエンス研究所」の全株式を取得し、グループ傘下に収めた。双方のメリットを生かし、大学受験を見据えた中学高校からの指導強化を打ち出す。 同じSAPIXブランドの中学受験向け「SAPIX小学部」は別法人「ジーニアスエデュケーション」の運営のため、代ゼミグループには入らない。 さらに、啓明舎が経営環境の悪化を理由に「佐鳴予備校」の経営母体「さなる」(本社・東京都新宿区)に吸収合併された。さなるは静岡県や愛知県など東海地方を中心に展開する大規模な学習塾グループで総売り上げはグループで137億円。経常利益は12年連続で業界1位(私塾情報センター調べ)を続けている。 啓明舎は東京、横浜の2校のみで生徒数は約600人。開成や麻布、桜蔭、女子学院といった超難関私立中への高い合格実績を誇る少数精鋭の塾として知られる。しかし、ほかの塾が小学校低学年からの受け入れを進め、各地に教室網を広げるなか、規模が小さい啓明舎は苦戦していたという。業界ではこのほか、大学受験予備校「東進ハイスクール」などを運営する「ナガセ」(東京都武蔵野市)が中学受験対策で定評ある「四谷大塚」(東京都中野区)を平成18年に完全子会社化。同年には大手学習出版社「学研」(東京都品川区)が幼児教育で知られる「桐杏学園」(東京都荒川区)を傘下に収めるなど再編が進んでいる。 森上教育研究所の森上展安所長は「生徒数の減少に加え、最近は教材の著作権の処理なども厳しくなり、作業量が増えている。今後、塾には一定の規模をもつ経営基盤が必要で、少数精鋭の塾が生き残るのは難しい」と話している。 』11月7日7時57分配信 産経新聞 本来塾では、小人数主義の教育で無ければ学力を身に付けられないと思います。子供達が、質疑応答の自由に出来ることも大切です。個別指導を歌い文句にしている塾も有りますが。子供の性格と苦手な科目や英語は個別指導や小人数主義教育の方が、学習能率が上がり、学習指導に適していると思います。教室を増やしチエーン化した塾は、少子化による18歳人口の減少の影響を受けて生徒が集まらなくなって来ていると思います。教室の運営と言う面で、塾経営として採算が取れないと思います。最低一クラス20人生徒を集めないと塾経営は成り立たないのが常識で各教科の担当の先生を配置しなくてはなりませんし大変です。今日の少子化による18歳人口の減少期に入り倒産したり、閉鎖した塾は多いと思います。関西でも学習塾の数が減っているのが現実です。代々木ゼミナールの中高一貫校の在籍者コースや駿河台予備校の小学生、中学生コースも有り塾との競合や東京の塾が、関西にも進出していますが。少ない子供達の限られた数を多くの塾が奪い合う競争時代です。少子化による18歳人口の減少期は、私立短期大学、私立大学、専門学校、予備校、塾の閉鎖や倒産と言う状況になって来ていますが、今後続くと思います。今日の学習塾の状況予測は、30年前から既に教育関係者から言われて来たことで、それに対応出来る経営戦略の取れる塾だけが生き残れると思います。このチャイルドショツクに生き残れる塾は少数で、ほとんどの塾は姿を消すかも分かりません。日本全国の塾の数が多すぎるので適正規模になったと言われる時代はもうすぐ来るのではないでしょうか。地元に密着、地の利を生かして地元の私立校、公立校への情報や長年の経験とノウハウを持った塾は他地域から進出してきた塾より有利な筈です。地元難関私立中高一貫校へ私立小学校や国立大學付属小学校に毎年合格実績を挙げている私立中学校や国立大学付属小学校受験の専門塾は、教室数を絞り特徴を生かし特化すれば生き残って行く道もあると思います。結局大手に予備校のグループや系列会社、受験専門の出版社の学習研究社に吸収合併されても絶対数の子供達の数が減少している今日、塾業界も世界同時不況の恐慌の深刻な保護者への経済的影響も有り今後経営規模を拡大して行くことは不可能では無いかと思います。大手予備校に吸収合併されたり、子会社化された塾も、生徒獲得を廻り塾同士の激しい競争が今後繰り返され、毎年合格実績数の上げれない塾は生徒数が減少し淘汰され倒産を余儀なくされると思います。、結果的には全国的に塾の数は今の数より年々少なくなると思います。