県警は、暴行に加わっていたとされる別の同級生3人(いずれも13歳で触法少年)についても任意の事情聴取を続けている。』11月22日17時56分配信 時事通信
県警は、暴行に加わっていたとされる別の同級生3人(いずれも13歳で触法少年)についても任意の事情聴取を続けている。』11月22日17時56分配信 時事通信
『 教師の新たな質向上策として、文部科学省の政務三役が導入を表明した「教員養成6年制」。マニフェストでうたった民主党肝いりの政策で、学部の4年だけでなく大学院の修士課程もセットで義務づけ、手厚い体制で教師を育てようという考えだ。しかし、教育関係者からは早くも多くの疑問符が投げかけられている。 教員養成で大学院も必修にするという考え方は、前々から教育関係者の間で浮かんでいた。世の中が複雑になって子どもへの対処や学校運営が難しくなり、4年間では教育期間が足りないという見方だ。民主党から乗り込んだ文科省の政務三役が旗を振る理由もここにある。 もう一つ、関係者の間で語られている理由がある。大学院修了という肩書が、保護者や子どもへの「箔(はく)づけ」になるという考えだ。 中央教育審議会の委員の一人は「昔の親は『大学出』の先生に一目置いていた。それがここまで高学歴の社会になると、『世間を知らない』などと軽んじる親も出てくる」。民主党の国会議員も「先生が先生というだけでは尊敬されない時代になった。うつになる人も多い。修士をとってもらってきちんと育てる必要がある」と力説する。 しかし、すべての教員志望者に6年間の勉強を義務づける制度は、うまくいくのか。まず浮かぶのが、先立つもの――お金の心配だ。 今年、東京都の教員採用試験に落ちた私大の4年生の女子(22)は「いずれそんな制度になるなら私も大学院に行った方がいいかも」と思う。しかし、今の大学で修士に進めば学費は2年間で230万円以上かかる。「親にはもう迷惑をかけられない」「でもバイトと勉強を両立できるだろうか」。具体的に考えると二の足を踏んでしまう。 私立よりましとはいえ、お金がかかるのは国立も同じだ。入学金と授業料で約135万円が必要で、他にも教科書代、研究費と出費はかさむ。社会に出て働き、2年間収入を得ることを考えれば、負担感はなおさらだ。 薬学部では、修業年数が延びた途端に人気が落ちた前例がある。薬剤師の資格取得にかかる年数が延びたのに伴い、06年度の入学者から6年制を導入したが、その初年度の入試の志願者は国公私立合わせて約10万1千人。前年から一気に3割強、5万人近く減った。その後も不振は続き、今春の志願者は約8万8千人に。私大では4割が定員割れになっている。 教員は免許を取ってもすぐに採用されにくい。地方の競争率は10~20倍と特に狭き門で、非常勤講師をしながら本採用を目指す人も多い。 大手予備校・河合塾の近藤治・教育情報部長は「こんな状況で6年制にすれば、最初から教員をあきらめる高校生が増えるだろう」とみる。「教師の仕事は忙しく、親からも多くのものを求められる。一方で収入はさほど多くないとなれば、魅力を感じる人は少なくなる」 民主党の有力な支持団体の一つ、日本教職員組合(日教組)は、6年制について現時点では反対していない。ただ、現場の教員には批判があり、今月17日にあった中央委員会でも、地方の参加者から「教育実習期間が延びたら受け入れる学校側の負担は大変なものだ」といった声があがった。これに対して執行部は「反対ありきのスタンスはとらない」としつつ、「民主党には制度の課題を一覧にして送っている。学校現場が混乱したら反対する」と述べた』アサヒコム
教師の質的向上が、大学院修了という肩書が、保護者や子どもへの「箔(はく)づけ」で計られると考えているのでしょうか。教育現場に立つことは、大學院を出ているから教科の専門知識や学力が有ると考えているのでしょうか。教育現場で、学歴の格差をつけて教員間の信頼関係が生まれるでしょうか。校長、教頭の管理職への昇進が早くなるかも分かりませんが。教育現場で教壇に立ち定年まで自分の納得の行く、日々良い授業をしょうと研究している先生もいます。各教科研究会で、授業研究や教科内容の研究を熱心にしている公立中学校や公立高校の先生方がおられることをマスコミでも取り上げられないのは残念です。定年まで、教壇に立つ間は、一生に一度自分の納得の出来る授業が出来ればと自分の担当教科の授業研究をされ努力さてた先生もいるのです。その先生は、教壇で死んだら本望と言われていました。教壇の上では亡くなられずに中学校、高等学校で教えられ、学校に勤務されながら大學院を出られ大学の国文科中世文学の研究で教授になられ、文学博士号も取得されて無事定年退職されました。教師の質的向上で、生徒に学力向上を考えるだけでは駄目で、教育現場の生活指導も大切と思います。不登校や勉強嫌い、非行問題、いじめによる自殺も減らず、中学3年生や中学2年生が集団暴行致死事件を起こしている昨今です。学力さえ向上すれば良いと言う意見も有りますが、人格形成を目指さないと学力が有っても人格的に欠けている人間を育てたら日本の社会は、思慮分別の無い非常識な大人ばかりになり、犯罪者が増える国になります。大阪教育大学名誉教授教育学博士の亡くなられた柳久雄先生の唱えられた「人間性尊重の教育」の実践が大切と思います。教師の世界は、長年の教育現場での生徒指導の経験と実践が物を言う世界です。若手を登用と言っても、経験を積んだベテランの先生には叶いませんし、亀の甲より、年の功です。『人は教えることによって、もっともよく学ぶ』セネカの名言です。大學院まで義務化し6年制にすれば、2 年分の学費負担が保護者に取ってはこの不景気な時代に大変です。 誰が大學院の2年間入学金や授業料、教科書代や必要経費を払うのですか。国が国庫助成するのでしょうか。文部科学省も教育養成大學の大學院に学部卒業生が全員進学した場合、大學院担当の教員の確保や研究室や教室、研究施設や設備の拡充で莫大な予算が掛かるのでは有りませんか。6年制の薬学部同様、6年制の教育学部にすれば、教育学部への受験生が減ると思います。法科大学院や薬学部の定員割れの問題も大学の教育期間を長くしたら解決すると思った思い込みでこんな始末になっているのでは有りませんか。実際に教育に携わっている教育現場の先生方の生の声や意見を聞かないと教育改革も教員免許制度の改革も上手く行かないのではないでしょうか。教育現場の先生方のことを忘れて、無視して「船頭多くして船山へ登る。」状態では、日本の教育は決して良くなりません。