森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イラクサ

2008年09月30日 | 自然観察日記
 藪に入って動き回ると「チクッ」と痛みが走ることがあります。イラクサに触れたときに生ずる痛みで、越後のヤブには結構多くて閉口します。でも、春は「アイコ」と呼ばれる山菜として重宝がられてもいるんです。山菜としてはおいしいものですが、花などの観賞価値はゼロですね。ブログに取り上げるにはかなり地味ですね。
 それはそうと、この棘(刺毛)にはヒスタミンという物質が入っているとかで、さされると強い痛みを感じます。単純な棘ではなくて化学物質まで用意しての防衛で、他の植物には見られない防衛システムです。凄い!でもなぜこんな防御を編み出さなくてはならなかったのでしょうね。不思議です。