食虫植物として有名なモウセンゴケが咲いていました。葉は地に伏して広がっていますから、それとは対照的に長い柄を伸ばして咲く花。このアンバランスが面白いところです。葉が地に伏すのも花が長い柄の先に咲くのもそれぞれの理由があるのでしょう。つぼみは数個あって白い花が一斉には咲かず順に咲いて結実を確かなものにしているようです。
モウセンゴケの葉はたくさんの毛がありその先端に粘液を分泌しこれで小さな虫を捕えることはよく知られていますが、今回気づいたことはこの葉の表面に付く毛についてです。ちょうど握った指を伸ばすように葉の表面に生じた毛が伸び起き上がってくるということです。その過程で先端に粘液が分泌されてくるようです。この絵では左側から起き上がってきています。右側はまだ葉の表面に凹凸として見られるものがやがて伸び開いてくるようです。