小松原周辺でのラン科植物9種目。アリドウシランです。大変小さな植物体ですから「よくぞ見つけた!」と喝さいを浴びたものです。私が見つけました。花がなければツルアリドオシに間違えれれそうな存在で、あるいは花があっても見過ごされかねない小さな植物です。見つけた私も最初は白いつぼみでもつけているツルアリドウシくらいにしか考えていなかったと思いますが、次の瞬間目を見開いた次第です。「おおっ!」
大きさ1cmに満たないもの。透き通るような純白な花が小さいながらも大きな存在感を持ちます。うす暗いブナ林の林床ですからなおのこと光を放つような感じです。小さな壺のような形状の花で他にこのような形の花を思い出せません。
この部分だけ見るとツルアリドオシによく似た雰囲気があります。もっとも「アリドウシ」はアカネ科の低木で、名前はこの葉に似ていることが由来らしいのです。しかし、アリドオシは新潟には自生していませんしむしろ地に這うツルアリドウシが一般的ですから個人的にはこちらを元に名づけたほうが良いと勝手に考えています。