森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アカミノイヌツゲ

2016年01月17日 | 自然観察日記
亜高山帯以上に生育するモチノキ科の常緑低木。小松原にここ数年頻繁に出入りする理由の一つになっていた観察対象の種です。T先生の依頼を受けての入山でした。目的のサンプルを何とか入手できたのがなによりで、先生の今後の研究の成果に期待したいところです。私は私で自己研さんのつもりで気ままな散策を続けて行くつもりです。
何度か登場しているアカミノイヌツゲで、小さな実が赤いというだけでどことなく華やかです。ハイイヌツゲが里山から亜高山まで見られるのに対して、アカミノイヌツゲは亜高山から。そういう意識も手伝ってこの種に出会うと今年も聖域に来たなぁとちょっとセンチな気分になります。

アカミノイヌツゲの実

2016年01月17日 | 自然観察日記
昨年の実が赤く色づいていました。花が咲きこの花が結実し成長し始めると昨年の実は落ちてしまうようです。それとも、小鳥などの餌になるのでしょうか?鳥が食べている場面を見たことがありませんしそういう話も聞いたことがないですね。一年かかって成熟させるのはなぜか?赤く目立つ色になった理由は何か?とりとめもない疑問がわいてきます。