亜高山帯に生育するカバノキ科の樹木です。高木になるとのことですが私が出会っているものはすべて低木。素直な樹形の樹はなくくねくねと曲がっているものばかりです。雪国に生育するものはそれほど大きくなれないのでしょうか。枝を折るとサロメチールの香りがするので地味で特徴のつかみにくい種ですから一つの判断材料になります。同じカバノキ科のミズメ(アズサ)もサロメチール臭がするものとして知られていますが、越後湯沢の奥で見た覚えがありますが小松原エリアではまだ見ていません。
カバノキ科のシラカバも生育していますが決して多い存在ではなく時々気が付く程度です。海抜1500m前後の場所で積雪も多い地域です。湿った雪が苦手なシラカバには生育するには厳しいのかもしれません。もっとも陽樹ですから森が破壊されるような環境にないところでは根付いてもやがて消えていくことになるはずです。