熱帯温室は園の一角に立派なものが立てられていますが、屋外エリアに雨よけ程度の簡易施設があり鉢に植栽された貴重な種が展示されていました。その中で見たかったタデスミレがありました。現在は長野県の1ケ所にしか自生していないという話も聞きます。極めて貴重な種です。
タデスミレは草丈の高いスミレで葉も細長くタデ科の種に似ているためにタデスミレの名前が付けられています。草丈に於いて鉢物はタデスミレのイメージとは少し異なるものですが、葉の形質はタデに近いと感じました。花が無ければスミレと気づかない可能性があります。
成葉を載せておきます。自生地は草丈が30cm程度の個体になるそうですが、花期に根生葉はないとのこと。高径の他種との競争を強いられて地に這う形質から立ち上がる形質に進化してきた種なのでしょうか。是非自生地を見てみたいものと思っています。