岩場はおよそ上半分。それまでは比較的ゆるい斜面でした。最高峰の女体山は海抜877ⅿでロープウェイ駅からせいぜい350m。軽登山の範囲でしょうか。
それはそれとして、植物を観るのが私の趣味ですから軽登山の範囲の山でも実にさまざまな植物を観ることができました。暫くは筑波山の春の植物の姿を紹介したいと思います。
それはそれとして、植物を観るのが私の趣味ですから軽登山の範囲の山でも実にさまざまな植物を観ることができました。暫くは筑波山の春の植物の姿を紹介したいと思います。
水が滴るような場所を好むアズマシロカネソウですが雪国植物園で小沢の湿った場所に生育していました。他の種との混在で最盛期は過ぎていましたから見つけることがかなり困難な状況でした。足元が不安全で近づけません。遠くからの記録に留めました。
エチゴキジムシロと呼ばれる種ですが先日群馬で観てきたキジムシロとの差異がすぐには分かりませんでした。種の分類の難しさを改めて感じています。エチゴキジムシロはあまり里山では見かけません。少し山手の岩場などで観てきたように思います。そういう意味で雪国植物園の雑木林の林床で見かけるとなんとなくしっくりしない気分になってしまいました。結構普通に自生している種ではあるとは思うのですが・。
ホクリクネコノメソウは株にはなりませんが比較的まとまって生えていることが多いので雪解け直後のアシ原でもよく目立ちます。しかし、一時で花の季節が過ぎるとどこにあるか分からなくなりやがて休眠することになります。
シオデやサルトリイバラは今主流のAPG分類ではサルトリイバラ科にされています。なかなか身につかないのですがこれも勉強で新しい知識を受け入れるようにしたいものです。このような散形花序を見せる種は越後ではイケマなどのガガイモの仲間(キョウチクトウ科)があります。
この株は雄株。雄しべだけの雄花が集まっています。感覚的に丘陵公園内に自生するサルトリイバラは雄株の方が多いようで、赤い実をつける雌株はなかなか見つかりません。おそらくここも同じでしょうから雌株はかなり少ないことでしょう。自然界には雄株と雌株の比率はどれくらいになっているのでしょうか。
越後の自慢できる野草の一つ、オオイワカガミです。雑木林の林床に群落を作って生育していますが、スギの植林地内では普通見られません。偶然スギの植林地の縁なのでしょうか、明るいスギの樹の根元にオオイワカガミが機嫌よさそうに生育していました。栽培するには厄介な野草だと聞きます。微妙な条件が必要なのでしょうが、相性の悪いスギ植林地の一角に偶然生じた一つの景観です。