何度見ても不思議な花です。この時は臭いはほとんど気づきませんでしたが、最盛期はかなりの悪臭のようです。ザゼンソウやコンニャクなどサトイモ科の種は腐敗臭に集まる昆虫をポリネーターに利用しているために進化して作り上げた形質です。
食虫植物の関係が展示されている一角にネペンテスの一種が花をつけていました。ウツボカズラの名前の方が知られているかもしれませんが、葉の変形した補虫器を持つよく知られたグループです。多くの種があるグループです。捕虫器の方が目について花を見る機会がありませんでした。
小さな葉が根元にたくさん出ていました。食虫植物とされているものの個人的にはどこで補虫しているのかなど詳細を確認していません。根や葉に捕虫嚢がありここで水生の小さな虫(ミジンコや線虫など)を捉えるとされていますが、この種はどこに補虫嚢があるのでしょうか?
日本にも自生しているシバナです。耳にしたことはあるのですが実物を目にするのは初めてです。ホロムイソウ科という名で分類されていましたが、今ではシバナ科として区分されるそうです。「ホロムイ」という北海道を連想する名前が以前から気になってはいましたが、温室の片隅に栽培されていてどうも場違いな印象でしたが置いてある場所は加温されていない部屋のようです。ジバナは九州以北の海岸湿地にホソバシバナが北海道の淡水湿地に自生しているのだそうです。
コウキクサとミジンコウキクサが展示されていました。大きめの方がコウキクサ。この大きさが2mmあるかないかですが、ミジンコウキクサは何と小さいことか!0.5ⅿⅿ以下?名前は知っていてもその大きさを初めて認識しました。