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■Endless Love/Diana Ross & Lionel Richie
from「エンドレス・ラブ/Endless Love」(1981年・アメリカ)
監督=フランコ・ゼフィレッリ
主演=ブルック・シールズ マーティン・ヒューイット
ブルック・シールズ主演で、フランコ・ゼフィレッリ監督作。「ロミオとジュリエット」の現代版という触れ込みで宣伝されていたのを思い出すなぁ。恋に身をゆだねる若い二人。暖炉の前でのラブシーンは印象的だった。ところが二人が裸でいるところを彼女の親が見つけ、男の子は父親の怒りを買うことに。また夜ごとの逢い引きで睡眠不足の彼女が父親の書斎から睡眠薬を持ち出そうとして見つかり、結局交際を禁じられてしまう。彼女の家の火事を見つけたことで信頼を回復しようとする彼だったが、彼がつけた火はまたたく間に燃え広がって彼女の家は全焼。放火の現行犯として逮捕されてしまう。彼女はそれでも彼を愛し続けるのだが・・・。今観るときっと親世代に感情移入してしまうのだろうか。
オーディションでブルッキーの相手に選ばれたのは、マーティン・ヒューイット。この映画だけで記憶されたような人だけど、88年の「トゥー・ムーン」で久々に姿を見た。バチェラー・パーティで鼻の下のばした新郎役。この頃の相手役の男優は、みんな今どうしているのだろう?。一方で後に活躍することとなる男優たちの姿も。ブルッキーの兄貴役はジェームズ・スペイダー(パンフのクレジットはジミー・スペイダー)だし、脇役にトム・クルーズ(これがデビュー作)はいるし今観ると違った楽しみがあるかもね。映画自体はヒットしたけれど、81年のラジー賞で主要部門を含む5部門でノミネートされた。
主題歌 Endless Love はダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエット曲。11週に渡って全米No.1を記録する大ヒットとなり、アカデミー賞主題歌賞にもノミネートされている。80年代にはこの曲を始めとして、映画主題歌にデュエット曲が使われることが多かった。それはこの曲のヒットがきっかけなのだ。当時ライオネル・リッチーはコモドアーズ在籍中で、ソロ活動を始めたばかり。この大物との共演は彼の知名度をあげるのに大きく貢献したのは間違いない。コモドアーズのバラード曲は彼の手によるもので、この頃ケニー・ロジャースの Lady をプロデュースしてヒットを記録している。Endless Love は、94年にはルーサー・ヴァンドロスとマライア・キャリーがカヴァーしているが、そっちはお世辞にもいい出来とは言えなかったなぁ。サントラには、もう1曲ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエット Dreaming Of You も収録されている。またクリフ・リチャード(Dreamin')、ブロンディー(Heart Of Glass)それにキッス(I Was Made For Loving You Baby)が使用されていた。
エンドレス・ラブ - ダイアナ・ロス&ライオネル・リッチー Endless Love
※Diana Ross の曲が聴ける80年代の主な映画
1975年・「マホガニー物語」 = Theme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To)
1978年・「ウィズ」 = Ease On Down The Road (Diana Ross and Michael Jackson)
1981年・「エンドレス・ラブ」 = Endless Love Dreaming Of You (Diana Ross and Lionel Richie)
1982年・「フライング・ハイ2 危険がいっぱい月への旅」 = Baby Love (Diana Ross & The Supremes)
1986年・「栄光のエンブレム」 = Get Ready (Diana Ross & The Supremes)
1988年・「この命尽きるまで」 = Chain Reaction
1988年・「リトルフットの大冒険 謎の恐竜大陸」 = If We Hold On Together
1988年・「運転免許証」 = Make Some Noise (Diana Ross & The Supremes)