山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

狂い咲きか?! まさか…

2021-10-18 22:58:34 | バタフライガーデン

 フジバカマのそばに「コバノタツナミソウ」(シソ科)が群落で咲いていた。春に道の駅で苗を購入したものだった。開花期は4~5月というのが普通だ。たしか5月頃に咲いた記憶がある。それが今になってまた咲き出したのだ。狂い咲きか。地球温暖化のせいか。

 これを購入したのはグランドカバーとして増えてくれることを願っての植え付けだった。春の頃よりも今はそろりと増えだしてしっかり大地を掴んでいるのがわかる。だからか、花も元気が良い。名前由来のとおり波頭のように株立ちしている。

         

 タツナミソウは20cmくらいの高さがあるが、園芸種の「コバノタツナミソウ」は15cm未満の低い位置にいる。花色は桃色や白色もあるようだがいずれそれらも入手したい。気に入ったのは常緑の多年草であるのがうれしい。なかなか常緑の草は少ない。 

 昨日はアサギマダラが3頭やってきた。しかしきょうはいなくなった。いよいよ長い旅立ちをしたのかもしれない。わが園が長い旅立ちに英気を養った場所になってくれたのであれば最上の喜びだ。

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ウラナミシジミにアサギマダラ

2021-10-16 21:42:29 | バタフライガーデン

 外側からバタフライガーデンを見たら、植えたはずのない「センダイハギ」の黄色い花が満開だった。急いでそばに近寄ってみたら、シジミチョウが4頭くらい来ていたようだった。シジミチョウの同定は微妙でいつも苦労する。

    

 蜜を吸っているときは意外に油断しているのでシャッターチャンスなのだ。なかなか翅を広げてくれなかったが、やっと表の翅を撮ることができた。紫色が見事なのでルリウラナミシジミかとも思ったが、やや紫色が薄い。尾状突起がはっきり見えた。これは、「こっちが頭部だよ。髭があるでしょ」と敵に攪乱させる効果があるらしい。              

  

 裏面の翅から、「うら波」状の模様がわかる。オレンジの中の黒丸もある。また、センダイハギはマメ科なのでおそらくメスが産卵しようとしている場面を写す。幼虫の食草がマメ科だからセンダイハギも覚悟が必要だ。

 

   

 昨日やってきた「アサギマダラ」らしい二頭がきょうもきていた。薄い水色の浅葱色がハッキリ見られた。きょうは翅をオープンしてくれた。だいぶここでリラックスしてくれたようだ。

   

 そしてしばらく花にぶら下がっていた。きっとこの状態で一夜を過ごしたのではないかと思われた。しかも、好きなフジバカマがある程度決まっているように見えた。というのは、フジバカマは一列に植えてある。その向かって左側だけにいつもいるのだ。右側は人家に近いせいだろうか。いままで見た範囲では一度も吸密した姿は目撃していない。これもひとつの発見だ。

 アサギマダラのホスト役にちょっぴり貢献したのではないかと自己満足する。ここにかけた労働時間はかなりのものだからね。そのぶん、畑が疎かになって和宮様に叱正を受けてしまっているが。

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ついに目標達成!!!

2021-10-15 21:09:55 | バタフライガーデン

 バタフライガーデンを造成し始めたのが今年の3月。フジバカマを植えたのも3月末だった。失敗していたフジバカマがほとんどすべてが今月開花したようでホッとしていたところだった。本命である渡りをする蝶「アサギアダラ」2頭がやって来ているのを確認。

        

 以前見たアサギマダラは、台湾への渡りができずに衰弱したアサギマダラだった。死んでしまった個体も発見した。そんなことが何回かあり、アサギマダラのオアシスとなるフジバカマを植えてみたいとかねがね思っていたのだった。  

   

 それにしても、アサギマダラはフジバカマをどうやって見つけるのだろうか。猛禽類のような眼力が備わっているのだろうか。さすれば、鷲のような目玉が必要なはずだ。やはり、匂いだろうかと、いろいろ推測する。

 同じ秋の七草の萩の花には見向きもせず、フジバカマに群がるのはなぜなのだろうか。フジバカマに飛来してくるアサギマダラはオスが多いという。つまり、フジバカマの蜜には性ホルモン物質がありそれを求めてくるのではないかという。

 それで子孫を作り海を越える渡りを世代間で成就していくらしい。しかし、なぜ困難な長距離飛行をあえてやるのかの理由はまだ解明されていないという。謎だらけのアサギマダラ応援の一助がこれからも続けていけることを願うばかりだ。 

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山に植えたヤマウドの開花

2021-10-12 21:17:34 | バタフライガーデン

 山奥で一人ポツンと農作業を生きてきたセニョールさんからいただいた苗が「ヤマウド」だった。というのも、以前、キノコの師匠に連れてもらった山菜採りで一番うまかったのがヤマウドだったので、是非にといただいてきた苗だった。また、地元でイベントを一緒にやっていた尾上さんからも苗をいただいていた。

 二人とも真摯に生きている先輩でもあり目標だった。その苗を畑で植えたら元気に育ち近隣にもお裾分けもできるくらいになった。もっと増やそうとそれを畑から本来の山側に移植してみたのだった。

     

 昨年は豊作だったが今年は採りすぎのせいか、わずかしか移植できなかった。移植したのは今年の5月連休明けだった。そして現在なんとか期待に応えてくれたようで花を開花してくれた。まもなく黒い実ができそうだ。うまくいけば、来年の春には新鮮なヤマウドが食べられるはずだ。

 山菜取りを研修していた頃は、急峻な崖をよじ登ったり命がけでもあったが、それを自分の山で栽培できるとはなんとも幸せなことだ。土中の穴倉で栽培する「軟白の東京独活」よりは、自然環境で育った「ヤマウド」の匂いといい強烈な風味といい、その野性味を味わえるのがヤマウドだ。春が来るのを今から待っている。

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惑乱させられたセンダイハギだった

2021-10-03 22:49:20 | バタフライガーデン

 バタフライガーデンもいつのまにか賑やかになってきた。夏の終わりごろ、植えたはずはないけれど、大柄な葉の植物が5~6本生えていた。雑草だと思って当初は何本か抜いていたが、どうもこの植物は違う予感がしたので花が咲くまで待つことにした。

             

 葉の様子からマメ科の植物であるのはわかったが、なかなか何者かが特定できないでいた。花が咲き出したのは9月中旬ごろだった。そこで、「秋の花」をいろいろ調べた。センダイハギは最初にマークしていたが、秋の花には出ていなかった。

              

 背丈が1m近くもあり、花はやはりマメ科らしい。そこで、「夏の花・黄色」で検索してやっとこれは「キバナセンダイハギ」であるとわかった。「秋の花」にこだわり過ぎたのだった。実際、開花時期は7月との記述があったのが惑乱の原因だ。

              

 どこから種が持ち込まれてきたのかは今のところわからない。図体からして外来種ではないかとそちらの方面も調べたが徒労に終わった。なんと、立派な在来種だった。生命力もあるし痩せた土壌を好むらしい。これはわがガーデンにピッタリだ。いずれセンダイハギの群落を作りたい。茶樹の外縁はまさに痩せた土壌なのでそこにもグランドカバーに良さそうだ。わかるまで3週間くらいかかった。まずは謎が解けてホッとする。

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「秋桜」を広めたのは…

2021-09-30 22:34:06 | バタフライガーデン

 近隣の畑の周辺ではコスモスの花の見事な群落が秋を告げる。わが庭の内縁に撒いた種からコスモスの花が咲いてきたものの、間隔が空き過ぎてパッとしない。しかも、倒れているものも少なくない。

             

 そうは言っても、荒野状態だったところに「秋の桜」が咲き始めたのは前進だと思いたい。さだまさしが作詞作曲した「秋桜」のメロディーが心を揺さぶる。コスモスを「秋桜」と読むのを広めたのは、さだまさしと山口百恵のおかげだ。それほどに、桜色が中心の花の色だからでもある。

             

 もともと、コスモスはメキシコの2000mほどの高山地帯に自生する植物だった。それをスペイン帝国が自国の植物園に持ち帰って、「コスモス」と命名したのだ。ギリシャ語では「調和」とか「秩序」とかの意味があるらしい。植民地支配しながら「調和」という言葉を使うなんてけしからんと今にして思うのだが。

 「秋桜」の歌詞から、「こんな小春日和の穏やかな日は あなた(母)の優しさが滲みてくる」というリフレインを想う。「何気ない陽溜まりに揺れている」コスモスは、すっかり日本の風物詩となっている。が、コスモスは明治に入って渡来した外来種なのだった。

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まもなくデビューですよ

2021-09-29 23:10:03 | バタフライガーデン

 バタフライガーデンの中央の一列に「フジバカマ」を植えている。道の駅で売っていた苗だ。いかにも素人が育てたようなポット苗だった。もちろん安価だったので買い占めてしまった。と言っても、10鉢はなかったと記憶する。ただし、それを株分けしたので20本くらいにはなったと思う。かつてはすべて栽培に失敗しているが今回は順調だ。その失敗の理由は未だわからない。つまりは、順調の理由もわからないというこころもとないありさまだ。

         

 蕾が今にもはじけそうだ。まもなく開花寸前だ。そうすれば、アサギマダラがやってくるはずだが、見つけてくれるだろうか。見つければ、台湾へ渡るオアシスの一端になってくれればというわけだ。蝶としてもアサギマダラのステンドグラス風の斑紋が魅力的だけど。

        

 一輪だけ開花寸前の花があった。フジバカマは、川岸の護岸工事によって自生種が激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されている。そんな意味合いもあって栽培することにもしたわけだ。ちょうど花が少ない秋の深まりの中、いよいよフジバカマのデビューとなる。

       

 同時に、裏山に自生していた「ヒヨドリバナ」も呼応してくれてすぐ近くで咲いている。開花は夏から始まっていた。植えたわけではないのに近くにやってきてくれたので、心からのボンジュールだ。こちらにも、同じ仲間のキク科フジバカマ属なのでアサギマダラもやってくるそうだ。元の茶園は通貨を稼いだが、バタフライガーデンは労働と出費を消費する。しかし、それ以上にガーデンは生きる目当て・希望・手応えを具体化してくれる。と言ってもほとんど、手による草取りが主要な日課だけど。

 

 

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私の愛は増すばかり!?

2021-09-27 21:20:01 | バタフライガーデン

 畑の隅にあった「ナンテン」(メギ科)の実をポットに植えてみたら、30本ほど育ってくれた。意外に丈夫ではあったが成長はゆっくりだ。いよいよそれを地植えすることにした。まだ高さは30cm足らずだが日当たりがいい所に植えることにする。

        

 挿し穂で育てればもっと早く成長したかもしれないが、実生で育てることに手ごたえがある。とりあえず、二十数本を植え付ける。病気も少なく放任しててもそこそこ育ってくれるところがありがたい。花は小さな白色の目立たない感じだが秋の深まりに赤い実が見事で正月飾りにもしばしばお世話になった。

 花言葉は、「私の愛は増すばかり」という。つまり、白い花から赤い実へとゆっくり移ろう過程を表現したらしい。ただし、全草が有毒なので注意が必要だ。愛にも毒が秘められているということか。これからナンテンの紅葉に期待したい。    

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それはサルビアだった

2021-09-26 22:12:20 | バタフライガーデン

 道の駅で買ってきた名前のわからない苗に花が咲いた。ハーブのようでもあったが匂いがない。しばらく放任していたので雑草を抜くのに時間がかかる。しかも、背丈が1.5m以上もあってなかには蛇行しているのもあった。環境や土壌の状況が良好とはいえないなか、花を咲かすとはなかなか生命力があるのがわかる。

                   

 いろいろ調べたら、「サルビア・アズレア」(シソ科)という名前だった。アズレアとは空色という意味でまさにスカイブルーの色合いだった。別名も「スカイブルーセージ」だった。原産は北米・中央アメリカ。標高が高い所で生育するそうで、乾燥や寒さには強いようだ。

     

 ほんとうは、夏に剪定・摘芯しておけば高さも手ごろで花数も多くなるという。これをやらなかったのでずいぶんと蛇行の茎ができていたのだ。きょうは小雨のなか、周りに支柱を立てて倒伏を直し修正・牽引した。花が終わったら挿し穂で苗を増やしていきたいものだ。名前もわからず何が咲くかわからないのに苗を購入するのもなかなか面白い。

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嵐の前の植樹

2021-08-09 21:37:31 | バタフライガーデン

 以前、山猿さんからいただいていた「ムクゲ」をバタフライガーデン予定地に植樹する。白花のムクゲは韓国の国花ともなっている。花言葉の「一途な心」「粘り強さ」から朝鮮の歴史と重なる。ぱあっと咲いて散る日本の桜と対照的だ。

 一茶の「それがしも その日暮しぞ 花むくげ」が一茶らしく秀逸だ。植樹した花の色がどんなものかはお楽しみというのがいい。

               

 さらに、川崎宿にあった「ソシンロウバイ」の種を蒔いたのが育ってきたのでそれも植樹する。「ロウバイ」の花芯の周りは暗紫色になっているが、ソシンロウバイはそれがなく全体が黄色一色の蝋が鮮やかな園芸種だ。しかも、花もやや大きい。実生の苗が多くなってきたので、バタフライガーデン全体のシンボルツリーとしたい。

                                             

   同時に、挿し木で育てた「サクラ・松月」二本も植樹する。まだあだ背が低いものの大きくなったときのことを考えて、上に電線がない所を考慮して植える。畑なのに電線がない所は意外に少ないのに驚く。うまくいけば、つまり10年後くらいにしっかり満開にはなるはずだ。それまで、こちらのいのちが続いていればの話だが。

 しばらく、雨がなかったので植樹が遅れていた。植樹してすぐに雨が降ればラッキーなのは言うまでもない。できたら、ハーブも植えようとしていたが間に合わなかった。それ以上に、草取り・草刈りに追われていたからでもある。      

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