山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

植え付けを急ぐ

2022-03-28 22:17:34 | バタフライガーデン

 4日前に植えつけた「レンギョウ」がなんと花を咲かしてくれていた。レンギョウのすべては挿し木で育ててきた。レンギョウの生命力の強さを当てにしていたが、しっかり花を咲かしてくれるとは予想外だった。せいぜい、ぽつりぽつりくらいと思っていた。

         

 その勢いに乗って、きょうもレンギョウを1㎡間隔で14本あわてて植えつける。

詩人・彫刻家の高村光太郎命日の4月2日に連翹忌」が行われる。これは、光太郎が生前好んだ花がレンギョウであり、彼の告別式での上にその一枝が置かれていたことに由来するという。それもきっと、アーティストらしくレンギョウの生命力を感じたに違いない。

    

 また、ネットで入手した白花タンポポ・ヤロウ(西洋ノコギリソウ)・ツリガネニンジン・オダマキ・ヒオウギの種も撒いてみた。どのくらい発芽するかはわからないが、その片鱗が少しでも発揮することを期待したい。ヤロウとオダマキはすでに毎年花を咲かしてくれているが、もっと増やしたい花だ。

      

 さらに、裏庭から「ヤマアジサイ」の苗を掘り出して伐採跡のバタフライガーデンに移植する。枝が繁茂しすぎているので株分けも考えたが、今回は大事を採った。花は小さくて目立たないが、よく見ると風情ある野生味がある。抜根跡地には、今まで実生から育てたソシンローバイ・ナンテンが30本以上になっている。あと5年後くらいになれば華やかになるはずだが、こちらの命がそれについていけるかどうか、ということだ。

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山から掘り出したプレゼント

2022-03-23 22:07:03 | バタフライガーデン

 茶畑の抜根終了の直前、山猿さんが二度にわたってプレゼントを持参してきた。最初のは、サンショウだった。山猿さんの山にいくつかあると聞いてさっそく、「欲しいなー」と言ったら、すぐに自分の山から掘り出して持ってきてくれたのだった。

               

 「サンショウ」の棘は対生で、互生だと「イヌザンショウ」となる。したがって、これはサンショウということになる。ただし、雌雄別株なので、今の段階ではどちらかはわからない。5月ごろ、開花するのでその状態で雌雄の判断はできそうだ。朝一番で掘り出したようだが、石ころの多い山からの発掘だったようで、山猿さんの作業はかなり大変だったのがわかる。いただいたその日のうちに植付を完了。

              

 その数日後、今度は「クロモジ」を掘り出して持ってきてくれた。前々から欲しかったのでこれもつぶやいていたら、山猿さんが「うちの山にいっぱいあるよ」と言ってさっそく持った来てくれた。これもその日のうちに植えつけることができた。これも掘り出すのは大変だったと推察できる。株が大きかったので、株分けして2本にした。

   

 なめらかな樹皮は緑色をしていてこするとクスノキ科独特の香ばしい匂いがした。しかも、小さな花もわずかに咲いていた。硬そうな赤い冬芽が美しい。山の中でこの花に突然会うといつもホッとしたものだ。だから、この木から楊枝を作る気にはいまのところならない。ただし、これから繁茂していけばクロモジ茶や入浴剤にも利用していくことはあるかも。

 バタフライガーデンもこうしてじわじわと多様な植物が参画している。

 

       

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リュウノヒゲを移植する

2022-02-09 22:11:06 | バタフライガーデン

 裏山の階段づくりをしていたら、リュウノヒゲが周りにいっぱい生えているのがわかった。悪く言えば、作業の邪魔な所に生えているというわけだ。そこで、それを邪険にしないで移植して生かそうというのがわが方針なのだ。しかし、繁茂しすぎているメタボなものやひょろっとした株のか弱いものもある。

            

 メタボな株は硬すぎてとても株分けは困難だった。今まで株分けで硬くて難しかったときはナタを置いてハンマーで叩きるやり方で分割するのが有効なのだと経験的にわかった。教科書には載っていない裏のやり方だ。失敗もいく株か出てくるがこれがそれでもいちばん確実な方法だった。

            

 株分けした苗をバタフライガーデンの外縁に植える。時期としては一番最悪の極寒の季節だ。これも教科書はすすめない。確かに霜の被害が予想される。しかし、そんな余裕がないオイラとしては、今やらないとチャンスが遠くなってしまうので決行することにした。移植した当日は水はやらない。翌日の日中には水をやるが夕方には水はやらない。

            

 というのも、以前雑草で手を焼いていた箇所にリュウノヒゲを移植したら数年後には成功した経験値があったからだ。これが定植すると雑草がある程度抑えられるというわけだ。外縁をコセンダングサやススキ等に代わるリュウノヒゲ群落を育てていきたい。

 ちなみに、ジャノヒゲとリュウノヒゲとは違うらしい。ネットでも混乱している。リュウノヒゲのほうが葉が長いイメージがあるが、じつはジャノヒゲのほうの葉が長くて幅広い。両方ともわが地に野生化している。花や実は隠れてしまうのでいつも確認を忘れる。この機会にしっかり花や実を確認していきたいものだ。

 

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久しぶりだー!!ウコン収穫

2021-11-28 21:25:27 | バタフライガーデン

  しばらくウコンを栽培していなかったが、春に種ウコンを植え付けておいた。ほとんど植えっぱなしのお得意のぐーたら農法だったが、先日掘り起こしてみたらそこそこ種ウコンの5倍くらいの秋ウコンができていた。申し訳ない気持ちで掘り出す。以前栽培していたのはおそらく8年前くらいだろうか。亡くなったセニョールさんから種をいただいたのが栽培のきっかけだった。

             

 ウコンは肝機能の向上・健胃・動脈硬化予防・コレステロール値低下・がん抑制など、オイラの健康にはもってこいの食材だ。しかし、なかなかその利用法が手がかかる。そのため、市販ではかなり高価ともなる。今回もやっぱり粉末にすることで用途を広げていくことになりそうだ。和宮様がさっそくその準備を始めてくれている。毎朝の野菜ジュースへの投入が定番となりそうだ。別名ターメリックだから、カレーの主要な香辛料でもあるから、その線も期待値が上がる。

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春が来たって??

2021-11-23 21:05:20 | バタフライガーデン

  バタフライガーデン2ゾーンに「スミレ」家族が咲いていた。実生で育ったソシンローバイの苗を植えた隣だった。寒風が音を立てて叫んでいるというのに逞しい。勝手に生えてきた「スミレ」にしては道端ではなく庭の中央を陣取っている。

                   

 確かにその場所は朝から陽当たりがいい一等地でもある。ときどきそのそばで陽だまりの手作業をすると汗が出るほどの暖かさなのだ。しかも、とっくに種も吐きだしていて次世代の用意も抜かりがない。教育投資も理念も古いままの後手後手であるのに危機感がない、既得権益だけはしっかり守るという某国はぜひスミレの生きざまに学んでもらいたいと思う。

     

 アサギマダラが立ち寄った「フジバカマ」もしぶとく花をつけている。一部は種をつけているようだが来年も期待しているよ。株分けで増やしたほうが早いようだけれど。

 「秋風の ひにひに吹けば 藤袴 きる人なしに ほころびにけり」と詠ったのは、小倉百人一種に出てくる藤原基俊。わが庭の藤袴もそんな様相に近づいている。

 

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山ふところの ことしもここに 竜胆の花

2021-11-05 23:15:28 | バタフライガーデン

 近くの耕作放棄地のススキヶ原に咲いていたリンドウをプランターに移植。そうしてしばらくぐうたら放置だったのにもかかわらず、毎年花をつけてくれた。大いに楽しませてもらったそのリンドウをバタフライガーデンに定植する。そのリンドウにまたもや花が咲いてくれた。

  山頭火は「山ふところの ことしもここに 竜胆の花」と詠んだ。山頭火を癒すリンドウの花の凛とした姿が伝わってくる。心の起伏を怜悧に定めるリンドウの花から教わる山頭火の感性・謙虚さが素晴らしい。

 

     

 そこには、プランターから地面に移行して伸び伸びとしていたリンドウの精気が漂っていた。これからも山頭火が感じたような波動をまき起こしてもらいたい。茎頂に花が数個あることから、このリンドウは「フデリンドウ」のようだ。リンドウは秋の季語。茎頂に花が1個だけの場合は「春リンドウ」。

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混乱の原因は「伊達騒動」がルーツか!??

2021-11-04 23:17:02 | バタフライガーデン

 ガーデンの草取りをしていたら、センダイハギの実ができているのを発見した。実のふっくらしている形状にはどこかで見たような気がしたが思い出せなかった。センダイハギの背丈は1mくらいの高さがあり、数本が倒れていたので支柱を立てて誘引作業を行う。

     

 その後、センダイハギの実を調べたら、上の画像(「mirusiru.jp」のwebから)のように扁平しているのだった。ということは、さっき見た実は、センダイハギではない可能性があるということだ。園芸種だったかもしれないと検索したがなかなかわからない。しかも、種の様子がこの扁平くんとふっくらくんとがネットでは混在している。

 そのうちに、緑肥であり、線虫防止用の「ネマキング」という帰化植物であるのを発見する。正式名は、「クロタラリア・スペクタピリス」と舌を噛みきりそうな名前だ。これかもしれない。

               

 そういえば、「ベビーマラカス」の実に似ているので、それを検索してみたら、緑肥でもあるという。そうであるなら、10年前に友人のツガル博士からその種を貰って畑に植えたことを想いだす。なあんだー、センダイハギと思っていたのはベビーマラカスだったのだ。なんという記憶の曖昧さよと愕然とする。

 センダイハギは、歌舞伎が史実の「伊達騒動」をアレンジしたイメージと東北の名産だったミヤギノハギとをドッキングしてつけた名前のようだ。つまりは、ネットの混乱はセンダイハギとベビーマラカスことネマキングとを区別していなっかったせいでもある。それほどに、花などは似てはいるが実は全然違う。これからは「ネマキング」いや通称の「ベビーマラカス」と呼ぶことにする。こうした混乱はまさに「伊達騒動」の霊気が波動したものに違いない。

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無事、冬越えできるかな!?

2021-11-02 21:46:38 | バタフライガーデン

 残っていた「タチアオイ」の種をポットに追加播種していたところ、芽が出てきたので再びガーデンに植えることにする。雑草を草刈りしながらの追加定植だったのでけっこう時間がかかってしまった。今回は株間を短くしながらの作業だった。

       

 今年の6月に娘に植えてもらったタチアオイはいくつかは消えてしまったものもあったが、全体的には8枚以上の葉をつけなんとか育っていた。そんなとき、もみ殻をいっぱいいただいていたので、冬を乗り越えていくためにもタチアオイのまわりにマルチする。

          

 霜が降りてしまうと一夜にして壊滅的ダメージが襲う。だからできうれば、ススキやワラなどをさらにマルチにしていきたいところだ。中山間地の気温差は大きいので油断はできない。特産のお茶はこの気温差があるから旨みも深いのだけれど。ただし、そのお茶も価格が低迷しまた後継者もいなくなって茶畑を抜根する風景が増えてきている。つまり、わが家の茶畑の抜根状態へとなっていくわけだ。そうして、過疎はじわじわと浸透していく。地方を破壊して都市を膨満する政治を許してきた結果だ。今回の選挙結果はそれを食い止める新たな政策は期待できない。それ以上に、農村も農協もそうした流れに手を貸しているのがオイラの実感だ。

       (画像は、web「ビギナーズガーデン」から)

 つい脱線してしまったが、選挙で政治は変わらない。いや、変わらないのは国民の傍観している意識だったのではないか。

 さて、冬越えに成功すれば、上の画像のような花が開花するはずだ。どんな色の花になるのかは今の段階ではわからない。また、花には一重咲や八重咲もあるがそれもわからない。それは来年の夏の開花を楽しみにするっきゃない。              

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野生化したトマトに実が

2021-11-01 22:01:34 | バタフライガーデン

 抜根した跡地に知らないうちにトマトができていた。あわてて支柱を立てる。ここにトマトが生える理由がわからない。生ごみは撒いていないはずだし、もちろん種を蒔いた記憶もない。カラスがそこに実を捨てたとしか考えられない。

              

 5本以上は芽が出ていた。根っこの出てきた場所は、残念ながら枯枝を積んだ柵の中からなので、肥料をやるのは難しい。野生力を期待するしかない。トマトは思うように生育できないのに野生でできるトマトは力強い。そろそろ晩秋に突入してきているので霜の心配があるし、太陽の日差しも弱い。その意味では、これから赤い実が一つでもできるだけでもありがたい。

              

 いっぽう、トマトハウスの中ではミニトマトが実をつけていたのを発見。とっくにトマト栽培は終わったと判断しトマトハウスの解体を始めだしたところだった。画像は幾つぶかのミニトマトが赤くなっていたので収穫したあとのものだ。律儀なミニトマトに感謝するばかりだ。どうも、繊細なトマトはぐうたら栽培のほうがうまくいくような気がしてならない。 

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「乞食苺」だって!??

2021-10-23 21:27:16 | バタフライガーデン

   茶畑を抜根した跡地には次々意外な植物が顔出しする。その多くは裸地に最初に侵出するパイオニア植物でもある。それはそのまま裸地から森への変遷を語る歴史でもあると思われる。その一つだろうか、触るのが危ない棘だらけの枝を伸ばした植物が所々に見られた。

   

 とても素手では触れられない。それも結構な長い枝ぶりなので残念ながら途中で剪定させてもらっている。立派な鉤状の棘に痛そうな腺毛、それに羽状複葉の葉からなるのは、「コジキイチゴ」(バラ科)だった。どんなイチゴがなるのかはお楽しみということにする。名前がユニーク過ぎる。その由来を調べてみると、実の形が袋状だという、つまり中空であるらしい。以前、食べたことがある気がする。

     

 その形状から、古来から蒸す道具である土器の「甑(コシキ)」に似ているので「コシキイチゴ」となり、訛って現在のコジキイチゴとなったという説が有力らしい。しかし、素人感覚では、乞食がこの旨いとも言えないイチゴを食べることから「乞食苺」と呼んだのではないかという我流の解釈はどうだろうか。

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