今まで里芋をダッチオーブンで焼いたことがなかったので、急遽焚き火でやることにする。
さいわい、強風もなかったし、燃やす残骸もたまっていたので、ドラムカンかまどを使う。
いちばん下には竹の枝を敷く。その上に、いくつかの木の枝を積んでおく。というのは、竹の葉を燃やすとその火の粉が舞い上がり、延焼の危険もあるからだ。
おかげで、里芋も焦げることなくほどよく焼くこともできた。ついでに、その消し炭で烏賊を七輪で焼くことも忘れない。
焚き火という風物詩もなくなってしまいそうな昨今、その暮らしのなかの文化がいとおしい。珍しく3時間という短時間でささやかな儀式を終わらせる。
遅い昼食にほくほくの里芋と海老芋、烏賊が献上されたのはいうまでもない。