畝づくりに追われる毎日だ。土を掘り起こすと黄金虫が次々出てくる。最初はカブトムシかとも思ったが、カブトは朽ちた古木や堆肥にはいるけど畑の中からは金蔵立てた?黄金虫が多いというわけだ。
ただし、「コガネムシ」の幼虫は野菜の根っこを食害する害虫なのだ。似た仲間の「カナブン」は、朽ち木を分解する森のお掃除屋だった。カナブンが益虫であるのを初めて知る。今までコガネムシもカナブンも一緒くたにしていた。実際、形はそっくりで仲間も多く、違いがわかりずらい。
幼虫からしてわかりにくい。逃げるのが早いのが「コガネムシ」、歩行が苦手なのが「カナブン」という見分け方がいちばん手っ取り早いらしい。コガネムシとクワガタ・カブトムシの幼虫も似ていて、大きさや発見場所(畑か山か)でほぼ同定できるが、やっぱり迷うことも少なくない。
同じ土の中から、なんと「まっ黒くろすけ」が出てきた。こちらの毛虫も通算すると7~8匹は出会っていたように思う。画像は「ヒトリガ」らしい。毒針はないようだが触りたくはない。似ているドクガの幼虫に「シロオビドクガ」があるからだ。
よく室内に飛んでくる成虫が「シロヒトリ」だ。こちらの毛虫は黒というより褐色に近い。シロヒトリの翅の純白と背中の紅色とが鮮やかなのを想い出す。
いずれも、春爛漫を糧に成虫になっていく場所が畑の土壌にある。ただし、コガネムシは除去しなければ野菜作りの一角は崩れてしまうので、心を鬼にしなければならない。