平日になってしまったが、久しぶりの「焚き火会」をやることになった。張り切って馳せ参じた山猿さんの準備とメニューが先陣を切った。ドラム缶のBQ用コンロが大活躍。さっそく、焚き火の熾火を入れて山猿さんが用意した鶏肉のスペアリブと手羽先肉を焼きだす。うどん作りがまごまごしている間につい最初に食らいついてしまった。
そのうちに、50cmくらいのサーモンが登場したのでそれも焼いていく。昨日から山猿さんが用意したカボチャ・人参・きのこ・大根・豚肉・コンニャクなどの具たくさんの煮物を鍋ごと持参してくれたので、そこに遅れ気味のうどんを入れて食べることにする。これがまた味が染みていて秋らしい風味となった。山猿さんの右手は胃とその周辺を全摘出した大手術のときの採血跡がいまだ生々しい。
さらには、和宮様お手製の天ぷらも好評だった。人参とその葉のかき揚げ、採りたてシイタケをはじめ、旨いの連発のキクイモを用意してくれた。なお、食べるときや話すときはいつの間にかヒィジカル(ソーシャル)ディスタンスを保っていたのも素晴らしい。
そうして昼食たけなわの頃、自転車で全国を行脚しているというアコさんらも参画する。ベジタリアンのアコさんは、できるだけ電気やガスを使わない暮しをしているようで、薪づくりをてきぱきとやってくれた。コーヒーを飲まないというので、畑のミントを干しておいたハーブティを飲んだらみんなが旨いということになっておかわりが続いた。
夕方が近づいてきたころ、山から横倒しのままの太い枯木を伐りだしに行き薪を補充する。するとまた、アコさんが薪づくりをしてくれてファイヤーキーパーもしてくれた。さらには、お互いが読んだ本の交流が行われ、まず川勝平太県知事の論文が高く評価されたがそれが県政に反映されず、表面的なトラブルばかりがニュースに流れている落差に唖然としあう。
また、反原発・基地を掲げるアコさんが、姜尚中・中島岳志氏の「根拠地」をめぐる対談集にも興味を持ったようだ。
そうしているうちに、ベニハルカの焼き芋が出来上がり、その旨さを共有して盛り上がる。その結果、お土産コールが始まる。ほんとうは、15時頃解散の予定だったが、いつの間にか暗くなってきたのであわてて撤収する。
コロナ禍でなかなか会えなかったので、久しぶりの焚き火会となった。総勢5人だったが、散乱していた木や竹が回収・焼却され、おかげで山も畑もだいぶきれいになった。そしてきょうの夕食分まで腹に納める。焚き火がつないだものは、GoTo Eatだったのだろうか。いやもちろん違うね…。ポイントも商品券も出なかったけど、みんな感動の余韻を持って別れたもんね。
作業も食も過ぎたるは及ばざるが如しですぞ。
うらやましい。私めも参加したい。