
昨年亡くなった畏友セニョールさんからいただいていた「ポポー」(バンレイシ科)の木に花が咲いた。ネイティブアメリカンが古くから親しんでいた果樹らしい。つまり、北米原産で、「アメリカン・カスタードアップル」といわれるくらいトロピカルな味だそうだ。
育て方がわからなかったので放置状態だったが、年数からすると今回は果実が着きそうな気配だ。ただし、違う品種がもう1本あるといいらしいが、セニョールさんから品種まで確認できていなかった。実はあけびのような形で、味が柿にも似ているので、日本では「アケビガキ」ともいう。夏の終わりに熟すということだが、そのころ合いを見極めるのが難しそうだ。熟してから7日も持たないので今まで流通していない逸品の果樹だ。セニュール遺産はしっかりここで残っている。