
やっと、キウイの剪定を終わらせる。寒さと寒風の中の作業なので老体にはこたえる。だもんで、4日間をかけてのんびりやることにする。今回は幅十数センチの古木を数本強剪定する。ここ数年、オラたち人間もキウイも後期高齢者となっているのでお互いにやれる範囲のことだけをやることを暗黙の同意としている。
なにしろ、秋には「エノキタケ」か「ナラタケモドキ」らしきキノコが生えてきてしまったからね。食べられそうだったんだけど、和宮様からダメ押しの命令が出たので逆らえませんね。
伐ったところは墨汁を塗って雑菌が入り込むのを防止してみた。寒い日にはノコギリを使うのがいい。さすがに汗こそ出ないがじっとしているよりはいい。上ばかり向かって作業しているので、長くやっていると首が痛くなるので、適度に首を回すようにしている。人生上ばかり見てはいけない。下を見ることも大切なのだ。また、オスとメス株の枝が出会うように今回はかなり注意したが、こう言う出会いも人間の出会いと同じく思う通りにはいかない。
なんだかんだで、棚の下は伐った枝の集積所となった。注意して歩かないと転びそうになる。毎年のことだが一年のうちにこんだけ溜まってしまう。しかし、これはいつの間にか、焚き火の原料となり、灰となり、またここへこんどは肥料として配布される。まさに、循環型農業を推進している気になっている。
理想通りの剪定はいつもながらできないが、ジャングル状態からは脱出したのは間違いない。ほんとうは、魚の骨のようにきれいになるのがいいが、キウイも自由を求めているので思う通りには行かない。しかも、天に向かって伸びようとするからそれをなだめるのが難しい。収穫量も往年のようにはいかないが、朝のジュースにはいまだ欠かせない食材として活躍してくれている。