
家の灯火を求めて蛾がやってくるようになった。大きさはシジミチョウくらいのかわいい大きさだったが、障子にぶつかって騒がしい。捕まえてみて腹側を見るとまるでコウモリのようだ。形から始めは「アオバハゴロモ」の仲間と思ったがどうも違う。どうやら「クロシタアオイラガ」(イラガ科)のようで、幼虫だったら毒針を持つ。
毎年やってくる、「スジベニコケガ」(ヒトリガ科)も同じく小さい蛾だが、拡大すると模様が美しい。しかも人面なのだ。王様の風格がある模様だ。日本語では「筋紅苔蛾」と書くように、幼虫は苔や地衣類を食べるのでこの名がついたという。
畑では茶色い毛虫にたびたび出会う。同定は難しいが「スジモンヒトリ」(ヒトリガ科)のようだ。ヒトリガも夜行性で、昔は灯火を消してしまうので「火盗(取)」の名前がつく。
(画像は成虫で、「昆虫エクスプローラ」webから)。この仲間の蛾は白い地がきれいだ。大豆やインゲンの葉を食べるが大被害になることはないようだし、毒はないようだ。
いよいよ隙間だらけのわが家に集合がかかったようで、いろいろな昆虫が飛んでくるようになってきたぞ。