今月8日に甲子園球場で始まった第95回全国高校野球選手権記念大会はきょう明日、ベスト8進出をかけて熱戦が展開されている。
きょうは朝から満員の4万8000人の大観衆が見守る中、好ゲームが繰り広げられ花巻東、明徳義塾、鳴門、日大山形の4校が準々決勝に勝ち名乗りをあげた。
センバツ準優勝の済美は延長戦の末、6-7で花巻東に惜敗。あと一歩及ばず悔し涙を見せた安樂投手の表情が印象に残った。自ら3ランを放ち1点差としたものの、あと一歩及ばず2年生として甲子園の夏は終わった悔しさを来年春の選抜に向け、精神、肉体共に磨いて捲土重来を期すよう頑張ってほしい。安樂投手はまだまだ成長が期待される。
同じ2年生ピッチャーとして注目しているのは明徳義塾の岸潤一郎くん。大阪桐蔭の強力打線に1点しか与えない力強いピッチングでベスト8進出。甲子園を知り尽くした馬淵監督の好采配もプラスされ、上位進出が大いに期待される。
四国勢では鳴門もパワフルだ。夏の甲子園3試合で35得点。集中打は凄い。今日の試合を見ていても21安打で大量17点を挙げ、常葉菊川を戦意喪失させた。
明徳義塾は準々決勝で日大山形と鳴門は花巻東と19日に対戦する。
ここ数年、東北勢のレベルアップが著しい。これに対し四国勢が準決勝進出をかけどのような戦いを挑んでいくか楽しみだ。
それにしても、夏の甲子園も残り少なくなって来た。厳しい残暑の中、球趣は一段と盛り上がる。