祭りやイベントを側面から盛り上げる“屋台”。
昨夜7時半ごろ、福知山市の花火大会に出店していた屋台で爆発、炎上、周囲の2店舗にも延焼した事故はガソリンの怖さを見せつけた。
屋台では火を使用して食品や菓子を製造販売したりするため、プロパンガスや発電機を使う店が多い。
現在、警察や消防が爆発の原因を調べているが、火元とみられる屋台の店主が発電機を作動させたままガソリンを投入し、引火した疑いが強いという。
ガソリンにしても灯油にしても、怖いのは気化だ。特にガソリンはちょっとしたことで引火する。発電機が動いているのにそれを停止せずガソリンを注入するなどもってのほかだ。
多くの観客が楽しみにしていた花火大会が基本を無視したことで、大惨事になってしまった疑いが強いというのだから困ったことだ。
花火大会は毎年、約1時間半にわたり6000発以上を打ち上げ、昨年は約11万人が訪れたというが、今年は中止となった。
この事故は、防ぐことが出来たはずだ。今後、ガソリンを使う発電機を扱う屋台に、消防当局が立ち入りで注意喚起を強化するなどして事故防止に努めていただきたい。