無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然農の畝立て(あずみの自然農塾4月その1)

2012-04-23 14:54:53 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、

春の長雨、恵みの雨が越冬野菜のタマネギ、ニンニク、ムギ、菜の花を健やかに育んでくれます。


4月21~22日は、シャロムヒュッテで、「あずみの自然農塾」の開催でした。

ようやく蕾がほころんで例年より1週間遅めの桜が咲き始め、いよいよ春野菜の種まき植え時になってきました。

桜の開花が遅れて分、種まき、植え付けも遅れたほうが自然な気がします。


ジャガイモを半分に切りました。

ジャガイモの中心には新芽に向かって1本のスジがあります。
このスジを断ち切らないように切り、切り口がしっかり乾燥しふさがるまで乾燥させます。


2日目のお米の種まきのために、前日のうちに水に浮いた軽い種子を除き、
乾燥させて段取りをつけておきます。


自然農では、基本耕したり、草など持ち出さず、そこにある自然の営みを活かしながら、草と虫と共に野菜を自然に育てていきます。

そのためにも、野菜が自然に育つ「畝(うね)」は欠かせません。
耕さないため、一度作るとそのまま畝を使い回すので、畝立ては最初で最後の土の大きな移動といってもいいかもしれません。

まずは、
①表面に生えている草を根を残してきれいにのこぎり鎌で刈りとります。
自然農では、地上部の茎や葉を土にすき込まず、落ち葉のように敷くからです。
また、根は土の中に残して朽ちさせます。自然界の理を活かします。

②その後、刈った草を脇のおき、土の中の根を鍬で根切りします。


③土を盛り上げ、畝と通路に高低差ができ、野菜がよく育つベットがうまれます。

④盛った土は、クワなどで砕かれ、下の土と一体感を増すために整地します。


土の香りと湿度、硬さを五感で感じながら
⑤元の土の固さになるように、みんなで手で鎮圧しました。


⑥①で刈った草は、畝に再び敷きつめられ、一見すると元の草の生えた大地のように見えます。

自然農の畝立ては、基本は秋に行います。
秋の動植物が越冬をむかえる前に行うことで、生き物の混乱を防ぎます。
森の落ち葉のように堆積した草マルチの下で生き物が越冬できます。

春に畝をたてる場合は、冬眠が覚め、温かい昼間に畝を立てることで、
起きたばかりの動植物の生命を少しでも傷つけずに行います。

生き物を排除する畑ではなく、生き物と共に生きる自然農の農園。
生命を生命が支える営みを活かして活かされていることに感謝できる場がうまれます。


初日の自然農は、参加者が全員集まりました。
夕食は、一品持ち寄りのポトラックパーティーでした。

みんなで持ち寄るとこんなに豪華で和やかな食事会になります。

次回は、その2自然農の田んぼの種まきをお伝えします。



4~5月はNHKカルチャーで通常の月一の菜園教室以外に、
今回出版させていただいた、拙著『コンパニオンプランツで 失敗しらずのコンテナ菜園』(家の光)の出版を記念して、

エコ菜園プランター講座を2つ行います。
いずれも複数の野菜の組み合わせを学び、実際にそのうち1つの組合わせを作って持ち帰り育てるものです。

繰り返し使える無農薬・エコ菜園プランター講座(夏)
エコ菜園プランターは、自宅の生ごみをミミズコンポストによって完熟堆肥にさせ、くり返し育てることができる循環栽培です。無農薬栽培がご家庭で簡単にできます。
■エコ菜園プランターの作り方(①ニガウリ・インゲン、②トマト・バジル・エダマメ)
■コンパニオンプランツで混植
■家庭の生ゴミをコンポストミミズで循環させる方法

また、日本蜜蜂の巣箱を作って、実際に日本蜜蜂を飼うための初等講座も行います。

はじめよう日本みつばち自然養蜂 重箱式の巣箱を作る
在来の日本みつばちの自然養蜂の基礎から、取り込み方まで学びます。組み立てるだけの簡単な伝統的な重箱式の巣箱を作ります。今年の春から養蜂に挑戦できます。
■日本みつばち自然養蜂とは?
■重箱式の巣箱を作る
■質疑応答

Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターでの2つの講座。

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コメント (2)
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