無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

タマネギの自家採種②

2013-09-02 11:07:36 | 自家採種
本日、

一昨日新しい菜園の一角の苗床に、今年自家採種したタマネギや九条ネギのタネを播きました。
種まきのご報告の前に、タマネギの自家採種の続きをアップいたします。


ネギ坊主を干して追熟させたものを、フルイなどの金網にこすりつけるとタネが殻からはずれ落ちてくれます。


タマネギの自家採種は、通常のネギと異なり殻から外れにくく、
外れた黒いタネと、まだ殻のままのタネが目立つため、

袋の中に入れて、タネどうしがこすれて殻が破れやすいように、もんでみました。




その後、種は落ちずに、外れた殻や軸の部分が落ちる位穴が開いたボールでふるい、

それから箕を使い殻を吹き飛ばしながら、




やっと黒いタマネギの自家採種ができました。

通常のネギと異なり、これからも殻が硬いので工夫をしていこうと思います。
いい方法があったら教えてください。

売っている種子は、種子のみの綺麗な状態で売っていますが、
私は、一部殻やカスが入ったまま保存し、種まきします。

ゴミと思いがちな殻やカスは、本来なら土に還り、そこからタネが出るのが自然だからと思うからです。
実際に、ニンジンなどは、カスがあった方が、良い発芽をむかえるような気がします。

今年採ったタネを年内に播く際は、1週間以上冷蔵庫で寝かしておいてから播くようにしています。

特に、無肥料、不耕起(自然耕)の畑で自家採種した場合、休眠が強く、年内に発芽率が悪い場合があり、古いものほど発芽勢が良いからです。

本来野生の植物のタネは、タネは土に落ち、すべてが一斉に発芽してしまうと絶えてしまうので、休眠し、数年に渡り発芽してり、じっと発芽できる条件が揃うまで寝ている場合が多々あります。

自然界により近い、自然菜園では、保存状態の極めてよい場合、古いタネの方が強いものが生き残っており、一斉に発芽してくるので重宝します。

タマネギの種子は、寿命が1~2年と言われていますが、絶えてしまったと思われていた在来種タマネギが古い十年前の在来種の種子を室から発見し発芽した事例があるように、保存状態さえよければ寿命が延びるものです。

今年は今までで一番よい種子が自家採種できたように思えるので、3年は保存してみたいと思っております。
地球の裏側の南米チリなどで、不稔技術や日本の規制が及ばない農薬・化学肥料で育ったタマネギが主流もいいですが、
できれば自分の菜園で、生まれ育った種子を毎年播けたらいいなーと思います。

我が家の野菜、本来の在来野菜を取り戻すには、一人屋仲間でできる範囲で自家採種して、お互いに交換したり、情報交換しあったり、育て守っていくに限ります。

7代先の子孫のために、持続できる暮らしの基盤の一つとして、食べ物の生命をつなげつづけていきたいものです。



9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/4(水)長野(昼:メルパルク教室、夜:城山公民館教室)
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)
コメント (5)
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