無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

トウモロコシの自家採種

2013-09-11 08:40:06 | 自家採種
本日、




トウモロコシの自家採種を改めてし始めました。

トウモロコシの自家採種は、とても危険を伴います。

もともと、他家受粉植物で、主に風に乗って花粉が運ばれ授粉する風媒タイプなので、最低1kmで他のトウモロコシを育てていると交雑してしまうため、種の保存が難しい上に、

ほとんどのトウモロコシがアメリカ産の一代交配種(F1)のため、遺伝子組み換え作物(GM)の可能性が否定できず、
自家採種することで、GM汚染を拡大してしまうからです。


つまり、GM汚染された農作物を栽培することで、地域の在来種などに交雑させ、自然環境を破壊し、壊滅させてしまうからです。

そのため、まずは遺伝子組み換え作物の可能性のない品種であり、交雑の心配のない地域で、隔離し、人工授粉など安全性を高めて自家採種しないといけません。

遺伝子組み換え作物(GM)を一度自然界に出してしまうと、回収はほぼ不可能と言われ、半減期もなく、無造作に増えて帰化植物以上に在来種が維持できなくなるようになってしまうからです。

特にトウモロコシ・ナタネ(アブラナ科)はその最たる野菜なので、特に注意が要ります。




数年間いろいろなスイートコーンなど自家採種したいと思う品種を探してきて、たどり着いたのが「黄もちトウモロコシ」です。

現代のスイートコーンは、甘過ぎて口に合わないこと、しかし茹でて食べると美味しい固定種がなく、なかなか美味しくて育ちやすい品種がなかったので、交雑を避け、試行錯誤しているうちに数年かかってしまいました。

その中で、「黄もちトウモロコシ」は、長野県産の無消毒種子で、早朝生で食べると甘く、茹でて食べてもほのかな甘みがあり、特に茹でたものを焼きトウモロコシにすると絶品で感動しました。

このサイズであれば、余った種子は飼っている鶏の餌にも向きますし、いずれは粉にして食べてみたいと思いました。

このところの長雨で種子がカビてしまわないうちに、収穫し、




虫や獣に狙われないようにネットに入れて、風通しのよい場所に吊るし乾燥させます。

まだまだ選抜できず、とりあえずの自家採種といった感じですが、来年以降本格的に選抜し自家採種を重ね地域風土に合った在来種に育てていきたいものです。


枯れてきたトウモロコシを支柱に7月播きのインゲンも大きくなってきました。


トウモロコシと混植した姫トウガンもゴロゴロたくさん実をつけ1回目の収穫でき、まだまだ採れそうです。




ミニカボチャに至っては、樹や葉っぱが復活し、新たにまたカボチャを着け始めました。

今年も暑かったのですが、トウモロコシと混植したカボチャはウドンコ病も少なく、豊作でした。
まさか、夏が終わってから復活し新たに実をつけるのは初めてですが、カボチャにとってはトウモロコシとの混植はとても過ごしやすいのだろうと思いました。

トウモロコシ、カボチャ、トウガン、インゲン、相性の良い組み合わせで、野菜がおいしく育ち、自家採種できるのは幸せです。

来年もこの組み合わせで、連作してみよと思っております。楽しみです。

本日9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)


9月の残りの菜園スクール予定は、
14・15(土・日)はシャロムヒュッテさんで『あずみの自然農塾』
22(日)は、『Azumino自給農スクール・自然菜園実践コース』(安曇野・三郷)
29(日)は、東京世田谷で、せたがや自然農実践倶楽部さんで『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート2:
自家採種と秋の種まき編』

コメント (18)
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