無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給田んぼの秋起こし(その3:新車の耕運機&秋起こし)

2016-10-08 23:14:51 | 日々の自然菜園
本日、のちの予報。

風邪で昼間まで寝ていたせいか、まだ眠くならず、余ったPC仕事も終わったので、怒涛の秋起こしその3です。


前回のブログでご紹介したように、ホンダのこまめ初号機は、ご臨終のため、その使える部品(アタッチメント)を除いて整理、掃除しました。

正規代理店では入荷が1週間はかかるとのことで、田んぼと天気が待てないこともあり、ネットで注文しました。

※現在、自給稲作用して、小さな田んぼで乗用トラクターを持っていなくても、田んぼができるように、ホンダこまめに、田んぼの代かき用のアタッチメント(かご車、レーキ)をつけて
研究中なので、自腹を切っての購入でした。(今回は初号機の遺産のローターがあったので、F220K1 JAT 爪なし仕様ローター別売りを購入)


それがなんと、さすがというか今のご時世というか、ネットで注文してから3日以内に新車の30年ぶりに新しくなったこまめF220が無事昨日届きました。


初号機から36年のロングセラーで、私が譲ってもらってから9年は快調で、ホンダの良いところは、エンジンがかかりやすいところでした。

今回の15年ぶりのモデルチェンジで、「新型こまめ F220は、Hondaならではの低重心でシンプルなレイアウトを実現する車軸ローター式※1構造と高い作業性はそのままに、Honda汎用エンジン「GXV57T」の樹脂カバーを一新するなど、より親しみやすいデザインとするとともに操作性を向上しています。また、長期保管をする際に工具なしで燃料を抜くことができる手動式の「キャブドレンノブ」を採用するなど、メンテナンス性も向上しています。」そうです。

とにかくはじめての新車の耕運機の購入でドキドキです。


と箱に書いてあったので、


わざわざホームセンターで該当するエンジンオイルを購入したのに、
電話で確認したところ実際は、ネットの販売店で「オイル充填組立て始動確認済み」だったそうで、ショックでした。

せっかくだったので、最低限の量しか入っていなかったので、買ったエンジンオイルを足してみました。


ネット販売のおまけは、ホンダの耕運機のDVDと3ℓガソリン缶でした。ネットは価格が安く、便利&高いサービスの三拍子ですね。


遺品のローターDXと鋤き耕用に以前から使っている土寄せ機の羽なしを装着。

36年前の初号機に持つけることができた同じアタッチメントがつけれるのはありがたい限りです。


満を持して田んぼの秋起こしです。

さすがホンダ、新車はとても軽く一発でエンジンがかかり、試運転前に、2~3分そのまま暖機運転。寒冷地や始運転時に大切な一手間。

試運転で、田んぼの畦際を1周してみましたが、以前より軽く音も静かなような気がします。




株と株の合間の条間を鋤き耕で、どんどん耕します。

ローターはあるのですが、田んぼが乾いていたり、粘土の比重が重いと、全然歯が経ちません。

そこで、いろいろやった結果が、昔に帰る、馬や牛の鋤き耕しでした。
今回は、馬でも牛でもなく、ホンダのこめま(2.4馬力)ですが。

この方法は、土を練らずに、鋤きが土を反転させながら削っていく感じなので、粘土が強くても、そうでなくても田んぼの土を冬の間乾かすのに最適な耕し方ができます。


微調整もすんで、どんどん耕していきます。

左が、鋤き耕の後、右がまだそのままの場所。

ホンダこまめに限らず、手押しの管理機は、慣れないとなかなか重労働です。
じゃじゃ馬みたいなところがあるので、無理やり耕そうとか、コントロールしようとかすると、かなり身体にくると思います。

コツは、最低限のサポートで、管理機が一定の深さ速さに走れるように、サポートする程度だとあまり疲れません。


途中休みながら30分位本田を鋤き耕が終了。

今朝の雨でぬかるむ前に秋起こしができました。
もし来週も温かく、田んぼの土の状態や地温が安定していれば、もう一度秋起こしするかもしれません。
というのは、今回投入した生の切りワラが今回の秋起こしで、いまいち土の混ざっていないような感じがするからです。様子を見て決めようと思います。

秋起こしの基本は、

①地温が18℃以内になる前に行うこと。
②田んぼの水分を考慮して、耕すこと。
③ワラや切り株などが地面に浅く混ざり、春までに分解できる環境にすること。

です。


その後暗くなったので写真は残っていませんが、苗代予定地もワラをどかしてから鋤き耕しした後、平らに耕し、
ワラを戻しておきました。

前回のブログでもご紹介したように、取りあえずワラで養生し、晴天が続いた来週中に、苗代を仕上げていきたいと思います。
ワラをかけておくことで、微生物や菌類などが安定しますし、雨や乾燥からも土を保湿・保全してくれます。
特に苗代は、来年の苗質を決める要なので、絶対に手を抜かず、チャンスを待っていい苗代を仕上げたいと思います。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど
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自給田んぼの秋起こし(その2:苗代の準備)

2016-10-08 20:00:43 | 自然菜園スクール
本日、ときどき

本日2本目のブログ更新。


現在の苗代はこんな感じですが、

本田の秋起こしと処理が違うので、一緒にアップすると混同すると思い別アップにしました。


我が家の田んぼは、4アール中3.5アールが本田で、0.5アールにマコモと苗代があります。

写真左の色が黒っぽいところが苗代予定地で、現在ワラを仮に敷いてあります。

苗代では、お米の苗を育てる場所なので、病気や草、ガスが湧くなどあってはならない聖域とも呼べる場所なので、秋起こしも本田とは分けて行っております。






例えば、本田では、切りワラやモミガラなど生のものを投入していますが、苗代には一切入れません。

生の有機物が分解する際にガスが湧いたり、腐ったりしたら草や病気が出やすいからです。

今回も米ぬかの上から、1カ月前に発酵させて前もって造っておいた嫌気ボカシを撒いて好気ボカシに発酵しなおしたり、






田んぼ用の完熟堆肥(2年熟成:材料は稲ワラ、モミガラ、畦草、米ぬか)も使用します。

ほぼ土化しているので、養分というよりは、稲の根がしっかり張れる団粒構造を発達させるため、病気を抑えるためといった感じです。




そして、最後にクン炭を撒きます。

生のモミガラは、発芽する危険性や病気がある可能性があるので、焼いたクン炭を使用し、もみ殻を土に無理なく還します。


本当は、すぐに豆トラクターで耕してしまいたかったのですが、ご臨終だったので、


ワラを被覆して、乾燥しないように2日間養生しておきました。




今日、ワラをどかしてみると、酵母菌?放線菌?糸状菌?よくわかりませんが、びっしりでした。

明日から雨だったので、新車の豆トラクターの試乗がてら耕して、またワラをかけて置いておきました。

苗代予定地は、来週晴れ間が続きそうなので、このまま養生しておき、土が乾いたときに、最終的に仕上げようと思います。

新車についてや秋起こしについては次回ブログでご報告したいと思います。
取り急ぎ苗代予定地の秋起こしについてでした。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
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自給田んぼの秋起こし(その一:準備万端、、、機械トラブル!?)

2016-10-08 18:43:58 | 自然菜園スクール
本日、ときどき


話しは前後しますが、昨日は風邪で休んでいたかったのですが、昨日間に乾燥させておいたお米を収納しました。

脱穀の際に、もみ殻が一部まだ乾いていなかったのですが、その後の台風の長雨がわかっていたので、先週脱穀し、
メッシュの袋に12kgずつ軽く入れた後、屋根のあるウッドデッキ状で、1週間乾かしておりました。

わずか4アールの田んぼから籾米で300kg以上のお米の収穫。今回は米袋12袋分ありました。豊作でした。

お米の保存最適水分量は15%。水分計は持っていないのですが、経験的に噛んで判断し、昨日まで干して置きました。
乾かし過ぎも食味を悪くするので、難しいところです。




はざがけで干しているのと違い、袋での乾燥は思いのほかこの時期(日も短く朝夕結露するので)乾燥させることは難しく今日のは予想できたので、
布団同様晴れている日にしまうのが一番いいので、

保険として、玄関などで使う除湿剤を袋に忍ばせてみました。
中で破裂しても困るので、開いてすぐの場所に入れてみました。




話は一昨日の風邪引く日にさかのぼりますが、

脱穀も終わりはざ棒も終うことができたので、秋起こしの準備を行いました。

それまでの流れとしては、稲刈りの直後、米ぬかを撒いて、
脱穀した次の日に、ワラカッターで稲を田んぼに撒いて、翌日早朝米ぬかをワラの上から撒いた状態でした。

今日は、モミガラを田んぼに撒いて、

ついでに





イワナミライト(島根県石見地方ではおよそ2,500万年前に大規模な火山活動がありましたが、この時の堆積物等に強大な圧力や地熱が長年加わってできた軟質ゼオライト)を1袋撒きました。

主成分がケイ酸で、倒伏してきた田んぼにケイ酸を入れたかったことと、保肥力を持たせたかったので、通常10アール当たり水田では2トンほど入れるところ、4アールに20㎏おまじないのように撒いてみました。

現在、収量も食味も狙い通りになってきて、倒伏のみが課題だったので、モミガラもゼオライトも稲の茎を強くし、根張りをよくするために、隠し味として試してみました。




あとは、去年絞った畦豆で育てた丹波黒豆の醤油の搾りかすを田んぼに還す試みです。

ブログでも紹介してきましたが、生の切りワラを戻すのは初めての田んぼ、春までに分解が進むかが課題です。
そこで、ワラが分解できるように、促進できるように、発酵物を手元にあるもので工夫してみました。

それが醤油の搾りかすです。
醤油も嫌気発酵に近い発酵ですので、水を張って嫌気状態の田んぼでも大いに働いてくれると思いました。
ただ、絞ったといえども塩分を含みますので、稲のあるうちは田んぼに戻さない方がいいと思い、まだそのままでした。



田んぼ全体秋に撒けばかなり薄く撒くことになるので、塩分も抜けていいのではと思い、もみ殻と米ぬかを足して量を増し、




さらに、田んぼの秋起こし用に造って置いた米ぬかボカシを




醤油絞りかす+米ぬか+モミガラ+ボカシで、即席醤油ボカシとし、約20ℓ程度を切りワラの上から撒いてみました。


こんな感じで、20ℓといっても撒いてみるとかなり薄く広く撒いた感じになります。

私としては結構いろいろ入れた感じがしますが、水稲を専門にやっている方からすれば、田んぼ10アールに3トンの堆肥を入れる世界ですからわずか過ぎて笑われるかもしれません。

とにかく、春までに生ワラを分解するために、微生物やそのエサをワラに付着しておこうと思った次第です。


さて、いつもの豆トラクター(管理機)こまめちゃんで耕そうと思ったら、、、エンジンがかからない、、、。

生徒さんには有名ですが、機械音痴の私はいつも機械がやろうとすると動かなくて困ってしまいますが、今回はエンジンがかかる感じがしません。

実は、この豆トラクターは、ホンダのこまめの初号機で、30年以上も前のもので、2年前に修理していただいたホンダの正規店のエンジニアの方には「まだ初号機が動いているのは驚きだ。今度止まったら、覚悟しておいてね、部品ももうないため買い替え時だろう」と言われていました。

そう、寿命でした。今年の代かき後、調子が悪くなり、かかりにくくなっていたのですが、どうもご臨終だったようです。

そこで、野良仕事を中断し、ホンダの正規取引店に行くと、現在在庫がない。取り寄せても1週間はかかるといわれました。

田んぼは、ボカシも撒いたので、微生物が乾燥したり死んだりしないうちに、このまま耕したい、と気持ちばかり焦りますが、どうすることもできません。




体調も何となく風邪の前の兆候があったので、田んぼの苗代だけはボカシが乾かないようにワラを敷きいったん中断し、
ネットでホンダのこまめの最新の新車を注文して、早めに田んぼをあがることにしました。

この天気と季節の変わり目なので、風邪はいいお休みのきっかけでした。
今年は、思いのほか忙しく休む暇がなく、機械の故障をきっかけに、草払い機やチェーンソーの機械の手入れ(掃除、オイル挿し)、手押し除草機の修理を行いました。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
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