無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

玉葱の定植

2008-10-31 23:42:56 | 自然菜園の技術 基本
本日

今日は寒風が強く、体感温度はすごく寒かったです。

安曇野は、秋を越して冬になっているのを感じました。

数ある野菜の中で、自然栽培(無農薬・低or無肥料)の魅力が発揮させるのは、なんといっても玉葱です。

肥料をほとんどあげないので、売っているソフトボール大の(玉葱の)ような立派なものはよほどいい土地でない限りできませんが、ゴルフボール大~テニスボール大の大きさのものが育ちます。

自然栽培の玉葱の魅力3つ
1)風味の良さ
2)保存性が高い
3)砂糖などの調味料が減る。

玉葱の原種といわれているものは、ゴルフボール大だそうです。
日本の玉葱の規格でいけば、規格外か3Sでしょう。

だけれども、その小さな玉葱が買えない旨さと保存性ゆえに、毎年手塩にかけて育てます。

玉葱は、一般的に多肥料むきといわれ、
野菜の中でも、かなりの窒素・リン酸系の肥料を使います。

ところが、肥料をいれると大きくなるのですが、明らかに保存性が落ちます。

というのも、多肥料栽培の場合、玉葱の巻く枚数が少なく、巻きがあまくなります。そうすると、ひどいものは中から溶けたりして、腐敗しやすくなります。

ところが、肥料でなく、土でしっかり育てると
生長そのものはしないものの、巻く枚数が多くなり、結果旨みが凝縮したような実の詰まった玉葱に育ちます。

玉葱は、やたら大きくするのではなく、小さく硬く締まったものが極上と思います。

極上玉葱の育て方
1)一番豊かな場所にクン炭を撒いてから、敵機に定植します。
2)直径5mm程度の割り箸くらいの苗を3~4cmの深さに植えます。
3)苗は、根っこを乾かさずに定植するのが望ましく、苗採り後すぐに植えるか、新聞紙でくるみます。
4)定植後、玉葱の苗と土が密着するように根元をしっかり踏んであげます。
5)2月中に生育が悪い場合のみ、追肥(ボカシ少々)をします。
6)3~5月中に雨が降らない場合は、灌水してあげると良いでしょう。
7)6割前後葉が倒伏したら、晴れた日に収獲します。
8)葉が倒伏したものがより保存性が高いです。

まだまだ植え終わっていない玉葱ですが、来年のためにも明日もしっかり定植したいです。


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 合鴨喰われる。ゴメン、合鴨~ | トップ | 小麦の播種終わる。 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-09-01 08:02:45
大友淳さんへ

そうですか、お役にたてて良かったです。

自然農(法)は農業やってきた農家さんによって研究実践されてきた経緯があり、

経験による功績が大きく、明確な考えがあっても整理、文章化、体系化されていなかったものが多く、

私は、師匠たちに教わったことを整理・体系化して農家でない我々でも再現可能な自然な家庭菜園、つまり「自然菜園」になったわけです。
返信する
くん炭、堆肥の量 (大友淳)
2014-08-31 20:42:01
腑に落ちる説明ありがたいです。自然農(法)ではクラツキとかテコ入れなどの方法やステージ0~3などの明確な考えがあまりないようなので、初心者にはチョット大変だなと思っていました。竹内さんのやり方が、畑にする土に対して素直な考えだなと思います。自然栽培で、ステージ3に向けて頑張りましょう。END
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-08-28 22:43:04
大友  淳さんへ

そうですか。灰はやはり桁違いに高いですね。

クン炭はそれに比べると低いですし、セシウムはカリウムに似た物質なので、カリ不足ですと野菜はセシウムの吸収をしてしまうことが知られております。

私も以前は、クン炭の使用は余りカリウムが高くなるので、使用方法を制限してご指導してきましたが、

石灰過剰の畑や、微生物の住みにくい畑、3.11以降のセシウムの作物移行へのリスクからクン炭の使用を多めにするようになった経緯もあります。

入れないで自然に安全に育つのが一番ですが、そうもいかない場合、クン炭は身近な便利な存在です。

後は野菜の生育を見ながら、使用量などを研究してみてください。
返信する
くん炭、堆肥の量 (大友  淳)
2014-08-28 21:23:16
早速に大変ありがとうございます。秋の準備に間に合いました。いままでは草木灰でやっていたところ敷地内の材料でキロあたり1000ベクレル出てしまい使うのをやめ、化学肥料のカリウムを買って見ました。しかしながら、カリウムの使用料に悩んでいる時に、試しに「自然菜園」にあったくん炭に挑戦し、調べたらキロあたり10ベクレルでした。それで、この秋からくん炭ですることにしました。適切なアドバイスに感謝致します。よく理解出来ました。END
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-08-28 07:40:45
大友  淳さんへ

そうですね。

私が生徒さんに教えてきた範囲で、農薬・化学肥料で疲弊してしまっていたり、今まで農地でなかったり、草も元気がない場所では、その量で構いません。

畝立てをしたり、畝全体に入れる場合のMixの量ですので、それ以下でも野菜が育つのであれば少ない方がいいと思います。

その大テコ入れ後は、野菜も草も育つので、様子を見ながら、来年以降米ぬかなどを草マルチの上から補う程度で育つように野良仕事していきます。

私自身も多いなと思いますが、ステージを上げるきっかけとしてのテコ入れのあくまで、最大値と考えていただき、通常野菜が育っていれば、半分以下でもかまいません。

土質、風土に合わせてみてください。

ただ、タマネギの苗床に関して言えば、かなり豊かにしておかないと、なかなか育ちにくく、苗がよく育たないと結球も難しいのも事実です。

土の中の生き物を増やし、草も元気になり、野菜が育つためのきっかけですので、その後様子を見ながら、育ててみてください。
返信する
くん炭、堆肥の量 (大友  淳)
2014-08-27 23:40:02
初めまして。農文協の「自然菜園」を参考に、野良仕事を楽しんでいる者です。本日、135ページ中の苗床作りで1平方メートルにくん炭を5リットル入れたのですが、チョト多いい気がするのですが、この量で間違いありませんか。他の箇所でもステージが2位下の場合、くん炭5リットルに堆肥3から5キロと大体記載されていますが、この量に間違いはありませんか。チョット多いような気がするので、お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
返信する
野良ウサギさんへ (竹内)
2008-11-01 23:40:37
コメントありがとうございます。

いいですね。

僕も大きめのもの、雨の日に収穫したものは、年内に食べ、小さい硬い球を軒先につるして越冬させます。

地力が低い畑の場合、完全な無肥料で育たない場合に、うちでは玉ねぎ定植後に1mあたり一握りの米ぬかを補い(パラパラまき)稲藁をマルチングしています。

健康な玉ねぎが採れるといいですね
返信する
Unknown (野良ウサギ)
2008-11-01 20:04:42
今年収穫したたまねぎの内、大きいものはひと月持たずに芯腐れが出てきましたが、小中サイズのものは常温保存で今でも元気です。
今年は保存性を重視して、無肥料で育ててみようと思います。
返信する

コメントを投稿

自然菜園の技術 基本」カテゴリの最新記事