無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

3年目の自然菜園(夏野菜の採種果と秋野菜)

2013-09-04 07:41:29 | 日々の自然菜園
本日、のち


秋の装いがましつつある自然菜園。

春にうまく巻かなかったキャベツが、今頃美味しそうに仕上がってきました。

まだ、自然菜園に移行して間もないこともあり、春先はまだまだもたついています。
キャベツのような多年草の野菜は、秋に入り春に巻けなかった分をやっとのことで仕上げたのでしょう。

このキャベツは、自家採種しているキャベツで、新しい菜園では決まってはじめの1~3年は、自家採種し直すために育てていきます。つまり、今までの菜園用のタネを新しい菜園用にアプロードするようなものです。


エダマメの花です。

このエダマメは、田んぼで自生していたワイルドな点が気に入り、タネ採りを今年から本格的にしてみようと夏野菜の傍らに育てています。


在来青ナスの採種果、つまり自家採種する実です。

ボケナスを超えつつあり、食べるには固くなってきました。
更に1カ月ほど樹につけたままにしておき、採種果にタネが充実するように他の実を小さいうちに収穫していきます。


在来キュウリ「善光寺」の採種果です。

黄色いウリ=キウリです。樹が枯れ上がってきたので、そろそろ採種果を収穫し、日陰で追熟させようかと思います。


ホリーバジルです。

バジルがシソ科であることがよくわかります。
スイートバジルと交雑するので、今年はこのバジルしか育てていません。

お茶にするととても美味しいので気にいっています。




夏野菜ナスの傍らでは、ハクサイが大きくなっていました。

ナスが半日日陰を作ってくれるので、育ちやすいのでしょう。


同じく夏野菜トマトの傍らでは、キャベツも大きくなってきました。

涼しいこともあり、キャベツの方はバッタとアオムシに見つかり食害されいます。
キャベツの生長がスムーズなうちは、アオムシを定期ごとにとってあげればきっと大丈夫だとおもいます。

害虫がいると困るものですが、多少はいてもらわないと益虫やただの虫も元気になりません。
自然菜園初期には、特に虫が出る場合もありますが、数年して落ち着くための過程であれば大丈夫です。

むしろ、積極的に生き物のバランスが調和するように、草マルチを重ねたり、多少野菜に影響がでないように草を残したり、
草マルチの上から米ぬかを補って生き物が過ごしやすいように配慮してあげます。
そうすることで、土の生き物ミミズや微生物といった底辺の分解者からどんどん生き物が増え、益虫やただの虫を増え落ち着いてくるからです。

今まで、無農薬で野菜が育ちにくい菜園が、どんどん自然に育ちやすい場所になり、どんどん育ちやすいタネになっていけるように、何をやって、何をしないのか、大切にしたいものです。


9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/4(水)長野(昼:メルパルク教室、夜:城山公民館教室)
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)

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タマネギの自家採種③タマネギの苗床へ播種する

2013-09-03 14:45:22 | 自然菜園の技術 基本
本日、時々


自家製モミガラ堆肥です。

自然菜園を始めたばかりの菜園なので、タマネギの苗床には2週間前に、クン炭と共に浅くすき込んで土に馴染ませておきます。

タマネギは、土質によっては、自然菜園で最も難しい野菜の一つ。
中でも、タネから苗を育て、植え付けまでが最も難しいものです。

そこで、今回は粘土の強いとても重く痩せていてスギナがよく生える場所だったので、前もって土づくりをしタマネギが育つ苗床を準備しておきました。



前回ご紹介した自家採種したタマネギの種子です。
タネは播かれてはじめて新しい命を芽ぶきます。

冷蔵庫から出して、これから苗床にタネを播きます。




タマネギのタネは小さく、深く植えると発芽できず、浅いと抜けやすく
5mmの溝をつくり、鎮圧しておくのに、角材を使って押しつけるように溝を作ると便利です。




小さなタネを丁寧に5mm間隔になるようにひねりながらタネを降ろしていきます。




溝が乾く前に、深いところの土をタネの大きさの2~3倍の厚みで土をかけ、




火山灰土ではなく、重い粘土質の土なので軽く足で鎮圧していきます。

鎮圧することで、無水でもしっかり発芽できるようになります。




鎮圧後、モミガラを被覆します。

モミガラでも草でもいいのですが、草がない時や、粘土が強い場合は、モミガラが手に入り易ければ草マルチの代わりに利用できます。


また、ネギ類の苗床の場合、モミガラだとネギ以外の草が発見しやすく、草もしっかり押さえられやすいので重宝です。

ただし、屑米・米ぬかなど混ざっていると鳥などに狙われやすいので、季節や地域によっては、鳥よけの糸を張る必要があります。

草マルチももモミガラマルチも土に敷いておくことで時間をかけ自然に土に馴染んでいくので、固かった粘土に有機物が分解され、団粒化するきっかけになると、硬かった粘土質も年々柔らかくフカフカになってきます。

10日前後でタマネギが無事発芽してくれたらいいなーと思います。
それまでは、ただ待つばかり。

発芽してきたら、ネギの場合には不要な、水やりなどの補いが待ってきます。


9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/4(水)長野(昼:メルパルク教室、夜:城山公民館教室)
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タマネギの自家採種②

2013-09-02 11:07:36 | 自家採種
本日、

一昨日新しい菜園の一角の苗床に、今年自家採種したタマネギや九条ネギのタネを播きました。
種まきのご報告の前に、タマネギの自家採種の続きをアップいたします。


ネギ坊主を干して追熟させたものを、フルイなどの金網にこすりつけるとタネが殻からはずれ落ちてくれます。


タマネギの自家採種は、通常のネギと異なり殻から外れにくく、
外れた黒いタネと、まだ殻のままのタネが目立つため、

袋の中に入れて、タネどうしがこすれて殻が破れやすいように、もんでみました。




その後、種は落ちずに、外れた殻や軸の部分が落ちる位穴が開いたボールでふるい、

それから箕を使い殻を吹き飛ばしながら、




やっと黒いタマネギの自家採種ができました。

通常のネギと異なり、これからも殻が硬いので工夫をしていこうと思います。
いい方法があったら教えてください。

売っている種子は、種子のみの綺麗な状態で売っていますが、
私は、一部殻やカスが入ったまま保存し、種まきします。

ゴミと思いがちな殻やカスは、本来なら土に還り、そこからタネが出るのが自然だからと思うからです。
実際に、ニンジンなどは、カスがあった方が、良い発芽をむかえるような気がします。

今年採ったタネを年内に播く際は、1週間以上冷蔵庫で寝かしておいてから播くようにしています。

特に、無肥料、不耕起(自然耕)の畑で自家採種した場合、休眠が強く、年内に発芽率が悪い場合があり、古いものほど発芽勢が良いからです。

本来野生の植物のタネは、タネは土に落ち、すべてが一斉に発芽してしまうと絶えてしまうので、休眠し、数年に渡り発芽してり、じっと発芽できる条件が揃うまで寝ている場合が多々あります。

自然界により近い、自然菜園では、保存状態の極めてよい場合、古いタネの方が強いものが生き残っており、一斉に発芽してくるので重宝します。

タマネギの種子は、寿命が1~2年と言われていますが、絶えてしまったと思われていた在来種タマネギが古い十年前の在来種の種子を室から発見し発芽した事例があるように、保存状態さえよければ寿命が延びるものです。

今年は今までで一番よい種子が自家採種できたように思えるので、3年は保存してみたいと思っております。
地球の裏側の南米チリなどで、不稔技術や日本の規制が及ばない農薬・化学肥料で育ったタマネギが主流もいいですが、
できれば自分の菜園で、生まれ育った種子を毎年播けたらいいなーと思います。

我が家の野菜、本来の在来野菜を取り戻すには、一人屋仲間でできる範囲で自家採種して、お互いに交換したり、情報交換しあったり、育て守っていくに限ります。

7代先の子孫のために、持続できる暮らしの基盤の一つとして、食べ物の生命をつなげつづけていきたいものです。



9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/4(水)長野(昼:メルパルク教室、夜:城山公民館教室)
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)
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