2024年11月12日(火)
府中市上下町は、石見銀山の銀を山陽方面へ運ぶ銀山(石州)街道の宿場町。幕府直轄地(天領)として栄えた。
JR上下駅。福塩線(福山~三次塩町)というなじみのない路線の標高が最も高いところにある駅。駅舎内には、この街出身芸人の結婚を手作りで祝福していてほのぼのとした感じになった。
JR上下駅前の道が銀山街道。石見銀山と尾道、福山など山陽を結ぶ宿場町であり、天領となり金融業が栄え当時は多くの両替商があった。
写真左は国の有形登録文化財である昭和初期に建てられた旧上下警察署庁舎。現在は上下商工会。
銀山街道のメインストリート。塔がある建物は財閥の蔵として建てられたが、戦後は上下キリスト教会となった。
山の中にある小さな街で知名度もないが、白壁、なまこ壁、格子戸の風情がある建物がたくさんあり、観光的にかなりいい街。広島、岡山に暮らしたことがあるが私も妻も初めて訪れた。通ったことさえなかった。歩いてものすごく満足感あった。
明治時代に建てられた旧上下警察署。知名度が低いせいか観光客は少ない。
登録有形文化財の製パン所。イベント時はパンを販売しているようだが、通常時はしてない。昔ながらの素朴なパンを食べてみたかった。
銀山街道のメインストリートに沿って流れる川に架かる翁橋も昭和12年(1937年)のもので街の風景にマッチしている。
翁橋からの風景。
正面は大正時代の演劇場。「映画実演」と大きな看板がある。かつては芝居や映画の上演された。内部を見学したかったが土日祝日しか公開されなく残念だった。
初訪問でしたが、本当に期待以上の街並みであり、歴史もあるし重要伝統的建造物群保存地区になっていないことが不思議なくらいです。まだまだ、全国にこういう風情がある街が埋もれているでしょうね。
雛祭りの人形も飾っているところ家(商家)?が1件あって見ましたが、上下人形と言うですね。近くの三次人形と似ているなぁと思いました。雛祭りの時期に歩けばたくさんの家に飾られて通りを歩くのがもっと楽しくなるでしょうね。