自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

唯脳論者が変わる

2013年03月08日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

スピリチャル・ケア    平成25年3月8日

唯脳論者の方もおられると思う。

今まで、疑似死体験者の手記をもとにして、

あの世について、少し触れてきた。


3月5日のブログにも書いたように、死後の世界は、

幻想・幻覚にすぎないとする人たちも

当然 存在する。


すべてのこうした、不可解な現象は、”脳の働き”に過ぎないと

考える。

それを、いわゆる、唯脳論者 の観方という。


幻想的な感覚に過ぎない、潜在意識の仕業、夢の一種、など、

こうした見解で落ち着く。

すべての超常現象といわれているものが、”脳”の創造であり、

脳に蓄えられている情報がもとになって、偶然が重なって、

何やら、そんな不思議な体験をしたと感じるに違いないと 

証明できれば、確かに、唯脳論者の科学的思考が、成立するだろう。


ただ、そうでないと全面的に証明できないのと同様、

唯脳論も全面的に証明できないのが現実らしい。

 

ここに、一人の経済学者がいる。

すでにブログで何度か簡単に触れているのでご記憶の方

もいるだろう。

飯田史彦教授である。


教授は、実は、もともと、自ら認める ”がちがちの唯脳論者” 

だったと、言う。

その教授の著書の中で、とてもユーモアのある、エピソードを読んだ。


ご自身の不思議な体験と、それに伴う、苦悩である。

氏は、それらの超常現象を、精神病の一種かもしれない、

あるいは、高熱のために、脳神経に支障が起きたのかも知れない、

と専門医にかかる。


結局 魂の不滅の真理を受け入れざる得ない、そして、その後の、

氏の、霊的な、活動に入るるまでの体験がそこには書かれていた。


すでにお読みになった方もいられるだろう。

”生きがいの創造”続編II の中のお話しだ。

これまで 挙げてきたムーア博士の研究と 相重なるスピリチャルな

事実が多く紹介されている。

 

そもそも、これらの研究の発端は、”人間を救う 三つのケア”

提唱されている教授の信念に基づく。


三つのケアとは、

フィジカル・ケア、メンタル・ケアそして、スピリチュアル・ケア 

の3つだ。


フィジカルは肉体面、メンタルは精神面、それらのケアということ

だが、スピリチュアル・ケアとは何だろうか?

それは、次のような質問と関係する。

”なぜ、私は生まれてきたか?”

”何のために、私は生きているのか?”

”自殺はいけない。その理由は?”

”愛しあうというのは、どういう意味なのか?”

”正直に生きても損をするのに…なぜ?”


これらの質問が湧いてきたとき、それに、どう 答えられるか?

癒しや、看護にかかわっている方達が、もし、このような質問を

被看護者から聞かれたときどう 答えられるのだろうか?


さらに、愛する人が亡くなって、後追い自殺をしようとする人に、

死 の真相をどう伝えるか?


或いは、これから死にゆく人に、心安らかに、旅立つことが

できるためにどのようなメッセージが必要なのか? 


特別なケースだけでなく、普段、何気なく生きている私たちが、

こうした質問を持ったとき、底知れない 死や病への恐怖感に対し

どう向き合ったらいいのか?

 

こうした問題を一括して、扱うケアー部門が、スピリチャル・ケア

と命名されている。

その、スピリチャルを 霊的 と日本語訳すると、オカルト的に、

あるいは、湿った暗いものととらえられがちだという理由から 

飯田教授は魂のケアとも呼んでいる。


このフィールドで 一番効果を発揮する声掛けとして、教授は

次の2つの仮説を挙げている。

1.死ぬ ということは、体から 離れていきるということ。

2.愛する人とは、また、必ず会える


教授は 著書の中で

”この二つの仮設を自分なりの真理(宇宙観・人間観・人生観)

として受け入れられることができれば

私たちの心は ずいぶん’救われる’ことでしょう。”

と語っている。

 

教授は、スピリチュアル・ケアに関して、5つの仮説をたてている。


簡単にご紹介すれば、

1.人間は物質を超えた存在で、行き通し(永遠)の生命体である。

2.人間の本質である、Soul[魂]は、生と死を繰り返しながら

物質世界で修行して成長し続ける

3.したがって、人生の体験は自分自身で課したものであり、

学びの過程である。 

すべての体験は意味や価値がある。

4.人生は因果の法則であり、愛ある創造的言動によって、

自分の未来は自分でより良く変えることができる。

5.両親は自分で選んで生まれ、最適な修行環境を家庭の場で

造りだしている。

家族は過去・未来を通じ、立場(家庭の中での)を交替しながら、

生きてきている場合が多い。

 

こうして、自分の運命だとあきらめたり、翻弄されている気分に

陥ることなく、望み通りの人生を生きるために、この世に

生まれてきているという自覚に目覚めると、

開かれた人生観をもつことができる。


これらの仮説には、大石和男(専修大学社会体育研究所教授・医学博士)、

安川通雄(専修大学社会体育研究所教授・医学博士)、

濁川孝志(立教大学コミュニティー福祉学部教授・医学博士)の

三名の教授が1,200名以上の大学生を対象として行った 

”死生観調査” の中で 命名した名前 がつけられている。


所謂(いわゆる)、

1・死後生仮説、

2・生まれ変わり仮説、

3・ライフレッスン仮説、

4・因果関係仮説、

5・ソウルメイト仮説 

である。

 

飯田教授の、魂、この存在の目覚めのきっかけにエピソードが、

とても、ドラマチックなのだ。


次から、教授の”魂の存在の目覚め”について、ご紹介してみたい。

参考:生きがいの創造 PHP研究所出版 飯田史彦著 2005

 飯田文彦氏紹介:1962年広島県生まれ。 福島大学教授、経営学博士。

London City University Business School(大学院)客員研究員

筑波大学大学院、東北大学大学院講師

IOU(International Open University)より、日本人として初めて

総合医学部名誉教授称号の授与。

”生きがいメディカル・ネットワーク“顧問。

あらゆる、思想、宗教団体からの中立を宣言。

 

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