自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

魂の存在証明~前

2013年03月16日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

唯脳論に懐疑的になった事件 平成25年3月16日

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こうしてみてみると、飯田教授の大学時代は よほど筋金入り

の唯脳論者だったようだ。 

どんなに、不思議な偶然が重なり、ヴィジョンが心に浮かびあがり、

テレパシーで異次元のスピリットと交流していても、そして、

それが、つじつまの合う結果になったとしても、まだ、自分自身

の脳が造りだしている幻影だという 深い疑いを拭い去る

ことはできなかったという。

 

しかし、自称、筋金入り唯脳論者が、魂の存在を認める転機に

なった事件がおきた。

先の、自殺者”彼”との体験を第一の体験。

そして、これから起こる事件を第二の体験と教授は呼んでいる。

このエピソードは、著書から抜粋してみたい。

 

”第一の事件から数瞬間後、私はある短期のアルバイトの求人に、

申し込みました。

東京都から委託された調査業者に行って、都内の特定の地区の地図と、

ランダムに選んだ人名・住所のリストを受け取ります。

そのリストの住民を訪れて、都民の生活に関するアンケート用紙を渡し、

目の前で記入してもらい、回収して業者に返すという簡単な仕事でした。”

こうして、教授はある、マンションの住所を受け取り、そこへ

アンケート回収業務で赴く。

表札を確認するとドアの横にあるチャイムを押しました。

やがて、’ハイ’という声。

’東京都のアンケート調査にご協力をお願いします!”と 

ドアを開けた70代くらいの老婆に挨拶をする。

”ところが、おばあさんは、私の顔を、目の玉が飛び出さん

ばかりの驚いた顔で、じっと、凝視しているのです。”

 

そして、凛としたこの老婆は、30分後に もう一度、

訪問してほしいとだけ言って、一旦 開けられたドアは

教授の目の前で閉められた。

 

”いずれにしても、アンケートに協力していただかなければ、

帰るわけにはいきません。”と、”近くの食堂で昼食をとって” 

再び、先ほどのマンションのチャイムをならした。

 

すると、身支度を整えた、その老婆が、教授を近くの高級

割烹料亭に案内するといって、歩き出した。 

教授も腑に落ちないまま、老婆の後をついていく。

そこで、食事を一緒にしたら、アンケートに協力するというからだ。

こうして、意味もわからず、一緒に、食事をしながら、教授は

次第に老婆の話しに引き込まれていく。

本文を引用すると

 

”おばあさんは、亡くなったご主人の話を、ぼつぼつと話始めました。

かつて、ご主人が太平洋戦争に出征なさったこと・・ ただし、

戦争の最前線ではなく、南の島に行って、原住民と交流したこと。

原住民に日本語を教えたり、逆に、いろいろな役に立つ生活の知恵を

教えてもらったこと。 

そのうちに、私は、おばあさんの話しを聞きながら、おぼろげな

疑惑が心の奥に湧き上がってくるのを感じていました。 

やがて、おばあさんの話が、原住民が引き起こした、ある事件のこと

へと移ったとき、私の疑念は、確信へと変わっていきました。

 

そう、おばあさんが語る、ご主人の南の島での戦争体験、かつて、私も、

まったく同じ内容をある人物から聞いたことがあったのです。”

 

その人物とは、教授の 亡くなったおじいさんであった。 

それはいったいどういうことであったのだろう?

”すると、私の表情の変化を察したかのように、おばあさんが微笑みました。

’あのね、私はね、亡くなった主人と、今でも話ができるの’

私はおばあさんの顔を見つめました。

’おかしなおばあちゃんだと思うでしょう? 信じてくれなくても

いいのよ・・でもね、私にとっては、ほんとに、ホントの事なの・・

今でも時々、主人が出てきて、いろんなことを話してくれるのよ’”

そして、

”’さっき、あなたが、うちに来てくれて、ドアを開けた瞬間、

私がびっくりしていたでしょ?’

私は、’はい・・’と正直に答えました。

’そうでしょ、きっと 気づかれただろうな、って思っていたのよ。 

あの時ね、あなたの顔を見た瞬間、久しぶりに主人が現れたの・・

そして、こう言ったのよ・・

~この男の子はオレが戦争中にたいへんお世話になった、

飯田隊長のお孫さんだ。だから、丁重に、もてなしてやってくれ。 

それが、隊長への御恩返しになるからな~ってね。”

 

この話を聞いて、教授も想いだすのだ。

”今でも、時々戦争の部下たちが、’隊長、隊長’いうて、おじいちゃん

のお墓参りに来てくれるんよ・・一緒に戦争に行った仲間同士の絆ゆうて、

ほんまに強いもんなんじゃろうねぇ”(広島弁)

と祖母がはなしてくれたことだった。

続く・・・

 

引用箇所:”生きがいの創造” PHP研究所出版 飯田史彦著 2005

 

飯田文彦氏紹介:1962年広島県生まれ。 元福島大学教授、経営学博士。

London City University Business School(大学院)客員研究員

筑波大学大学院、東北大学大学院講師

IOU(International Open University)より、日本人として初めて

総合医学部名誉教授称号の授与。

”生きがいメディカル・ネットワーク“顧問。

あらゆる、思想、宗教団体からの中立を宣言。

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