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聖ピオ十世会 創立者 ルフェーブル大司教の伝記 17.1.3.新しいミサに与るという問題

2010年04月04日 | ルフェーブル大司教の伝記
新しいミサに与るという問題

 相当数の司祭たちは、聖伝のミサにより表現される信仰維持の義務と、彼らなりに判断しているところの、従順でありたいという望みとの板ばさみになってしまい、どうすべきか迷っていた。典礼改革の初め頃、ルフェーブル大司教は、このような司祭らに対して、少なくとも聖伝の奉献文とミサ典文(Canon)は維持し、それをラテン語で唱えるようにと勧めていた。彼が信徒たちや神学生たちに与えた助言には、新しいミサを最初に拒絶する者と名乗りを上げた者が言うにしては、驚くほどの著しい穏健さがあった。

 彼はこう促した。
「聖ピオ五世のミサに与るために、あらゆる努力をしてください。しかし、もしも40キロ以内でそれを見つけることが出来ないのなら、また、もしある敬虔な司祭が、出来るかぎり聖伝のミサに近づけて新しいミサを捧げているなら、主日の義務を果たすために、皆様がそれに与る事は良い事です。」

 堅実な公教要理を学ぶことによって、(新しいミサに与ることから生じる)信仰を脅かす様々な危険に対抗する事ができる。
「世界中の教会を無人化させるべきだろうか?そのような事を口にする勇気はない。私は、無神論を奨励することを望まない。」

 従って、大司教は、コアッシュ神父やバルバラ神父ほどの見解には至らなかった。この二人の司祭らは、1971年と1973年の聖霊降臨祭に実行した“ローマ行進”の最中、巡礼者たちや子供たちに“聖ピオ五世のミサに対する忠誠の誓い”を立てさせていた。

 それにもかかわらず、1973年に大司教は言い加えた。
「確かに、時が経つにつれて、異端とともにミサの無効性が広がるにつれて、私たちの態度は益々過激になるのは同然です。」

 その間ずっと、大司教は、ドミニコ会のトマス・カルメル(Thomas Calmel)神父の立場の変化に注目していた。カルメル神父は先ず、大司教のように、相当の司牧的慎重さを示していたのだが、後日、より断定的になり、ついにはエコンの神学校で1974年度復活祭の黙想会を指導して、神学校を揺り動かした。

 「聖ピオ十世会を、新しい宗教のミサへと引きずって行かないでください!もしも殉教者の精神をもっていなかったとしたら、私たちの立場を取ることができません。おかしくありません。天主への愛が、私たちにこれを要求するのです。権威と従順に関する誤った解釈から生じる問題とともに、厳しい疲れさせる信仰の証です。天主への愛が、殉教者たち並びに、証聖者たちを生み出しました。私たちの戦い、私たちの信仰の証しは、忠実に典礼様式を存続させる事です。現代における信仰の証聖者であること、それは天主が私たちに下さる大いなる栄誉です。村八分にされるとか、見捨てられることで、私たちが何を感じようが、私たちは守り続けましょう!」

 大司教はその立場をすこしずつ堅固にしていった。つまり、エキュメニカルな典礼様式を持つこのミサは、ひどく曖昧で、カトリック信仰にとって有害であり、「そういうわけで、私たちは主日の義務を果たすためにという理由で、このミサへの参列するようにと強要され得ません」と。

 1975年、彼は、長い間、信徒たちが聖体拝領なしでいることに懸念を抱く場合には、新しいミサに“時折与る”ことは許されると依然として認めていた。しかし、1977年、大司教はほとんど疑いの余地のない境地に達した。

「司祭たちの精神の中でゆっくりと起こっている進化に合わせて私たちは --- 私は、殆どラディカルな言い方で言います --- 新しいミサへの全ての参列を避けなければなりません。」  

聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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