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聖ピオ十世会創立者 ルフェーブル大司教の伝記 18.1.7.この公会議を受け入れるか、拒絶するか?

2010年04月27日 | ルフェーブル大司教の伝記
この公会議を受け入れるか、それとも拒絶するか?

 カトリック教会の歴史は、多くのエキュメニカル公会議(世界教会会議)において、不可謬の権威を持つと見做すよう私たちに教えて来た。しかし、もしも第二バチカン公会議が自由主義と近代主義たちの誤謬の導管であるなら、この事実は神学的問題を提起する。つまり、それははたして本当の公会議なのか?それはむしろ“集団討論”だったのではないか?それでもパウロ六世はこの公会議の教令の全てを、司教団の超大多数からの支持を受けて公布してしまった。

 ルフェーブル大司教が認めている様に、これは本当の事ではあった。しかし、多くの第二バチカン公会議の観察者たちと共に大司教が強調したのは、パウロ六世が告白したように「不可謬のしるしを帯びた教義の宣言を避けた」だけではなく、教義的な公会議(仮に教義がこの公会議公文書の至る所に存在していたとしても)である以上に、「司牧的」である事を欲していたこのエキュメニカルな公会議に見られる異例な特徴であった。

 しばしば大司教は、公会議事務局長が1964年11月15日に公会議でなした告知 に言及した。それは、公会議が掲げる司牧的目的ゆえに、この公会議が信仰に関する教義を明確に定めるのは、唯一、それがそうであると教義の明確化を明言する時だけであり[実際には、教義が明確にされる事は決してなかった]、さらに公会議公文書の信頼性は、各公文書の種類に依存する。

 ルフェーブル大司教は批評した。
「故意に、かつ聖霊の恵みによって、このカトリック教会は司牧的である事のみを望みました。」
「この公会議は、教導権の非不可謬な行為であって、だからこそ、悪霊によって影響されることは可能です。」
それ故に識別を行使する事はふさわしく、大司教は聖伝という基準を用いる事を提案した。そうすれば、“この公会議を聖伝の光に照らして受け入れる事”は可能になるだろうと彼は言っている。それはつまり、“この公会議を聖伝が有する不変の原理に従って修正する事”を意味する。
 「さらに、これはパウロ六世教皇が始めたことです。パウロ六世が、公会議の様々な公文書の中に、現代世界憲章の中の予備解説的注釈(Nota Explicativa praevia)を置いたのですから。このような事は公会議において前例がない事を私達は認めなければなりません。ですから私達は、何を保ち、何が明確化される事を必要とし、さらに何が却下されるべきなのかを知る為に、異なる第二バチカン公会議の公文書に聖伝の基準を当てはめてみる必要があるのです。」


 しかし、ジョゼフ・ド・サント・マリ神父(Joseph de Sainte Marie)のような神学者である友人らが“この公会議と、公会議の誤った解釈との識別”を試みた。

 それに対して、教会法学者のドン・コンポスタ(Don Composta)に引き続いて、大司教は、全ての改革、つまり典礼、秘蹟、神学校、修道会などの改革が、公会議にもかかわらず(つまり公会議の意図に反してそうなった)ではなく、公会議の名によって実行に移された事を示した。

「同じ顔ぶれが公会議の公文書を書き、さらにそれを実行しました。彼らは自分達が行っていることを十分承知していました。その結果として、これらの改革は、公会議の正真正銘の解釈となっているのです。さらに、一連の改革が、カトリック教会の中に極めて大きな混乱を巻き起こしてしまったのですから、カトリック教会内の破壊の起源は、改革の中だけではなく、改革をもたらした公会議の中にあると言う事が出来ます。(1979年2月22日、エコンでの霊的講話より)」

 大司教はこう締め括った。
「従って、『これらは乱用だ、行き過ぎだ、あるいは公会議の誤った解釈だ。だから、そこから生じる被害を食い止め、“本物の”公会議を再発見して、それを実行する為に助けてほしい』などと言って来る方々に、いいえ、違います、と答えます。この公会議が聖伝と対立する限り、私達は公会議を拒絶するのです。(同上)」



聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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