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聖ピオ十世会 創立者 ルフェーブル大司教の伝記 17.2.1.問題を孕んだ司教区への入籍

2010年04月09日 | ルフェーブル大司教の伝記
Ⅱ.エコンに対する攻撃


問題を孕んだ司教区への入籍(incardination)

 「シャリエール司教様の補佐であるマミ司教様は、聖ピオ十世会の創立に反対していました。」とルフェーブル大司教は述べている。フランソワ・シャリエールの辞職前でさえ、聖ピオ十世会会員たちのこの司教区への入籍をこのフリブールの司教に大司教が依頼した時、シャリエール司教は統轄司教区において聖ピオ十世会を、ピア・ウニオ(Pia Unio)として創立する事にとても満足していたが、しかし“彼は、それにもかかわらず、聖ピオ十世会会員たちの入籍を約束する事は出来なかった”と司教区の司教総代理、モンシニョール・ペルー(Msgr.Perroud)は答えて説明した。

 事実、この拒否はシェリエール司教の補佐であるマミ司教から来ていた。後日マミ司教は言った:「当時、あの決定を下したのはこの私であり、聖ピオ十世会会員たちの司教区入籍に私は反対していました。」

 ルフェーブル大司教は、シャリエール司教に抗議して言った:「ローマのフィリップ司教閣下が、私たちの踏むべき手順を私に確認してくださったのです。聖ピオ十世会の会員たちは、“ピア・ウニオ を築いた司教区に暫定的に入籍する”と。つまり、私たちに対するこの入籍の拒否は、このピア・ウニオ の存続と発展を阻止する事になります。」

 別の解決策としては、フリブールの司教が、例えば、王たるキリストの小教区協力者(CPCR)の司祭たちが恩典に与っていた教会法964条4項に記載された特典(indult)に従って、自分の栽治権下にある者たちが(他教区において)叙階を受ける事を承認する受品許可状を与える権利をルフェーブル大司教に譲渡するというものがあった。もしそうしなければ、 “殆ど誕生して間もないのに、このピア・ウニオ は死に絶えるだろう。”

 この依頼に対する答えはなかった。それにはシャリエール司教がその地位を去る準備をしていたという背景がある。彼を引き継いだマミ司教は、1971年1月20日にルフェーブル大司教と会見し、“フリブール司教区外の人間”の入籍の拒否をルフェーブル大司教に伝えた。つまり「教会法上は無効であり、道徳的見地から見て不正な拒否だった。」同じ依頼をやはり受けていたアダム司教は、控え目ではありながらも否定的であった。

 その時以来、ルフェーブル大司教はスイス国外で、自分に共感してくれる司教たちを見つけ出すことを余儀なくされた。間もなくして、彼は、ダカール在職当時、自分の補佐を勤め、現在はレユニオン島(La Réunion)のサン・ドゥニ(Saint Denis)で司教を務めるギベール(Guibert)司教のことを思い出し、1971年1月21日、彼に手紙を書き、マミ司教による拒否について説明すると共に、叙階を受ける準備の整った聖ピオ十世会会員たちの、レユニオン島司教区への入籍を依頼したのだ。2月初めのローマ訪問の際、自分がとったこの行為が非常に正しい事であると彼は確信した。

 1971年2月14日に、彼はギベール司教に手紙を書いた:「パラッツィーニ(Palazzini)大司教様が、暫定的に入籍者を受け入れてくれる司教を見つけるようにと、私を励ましてくださいました。」

 3月4日、レユニオン島のこの司教は、入籍者受け入れを承諾する旨の手紙を書いて遣した。

 ルフェーブル大司教にとって、何という安堵であったろうか!しかしながら、彼はまた、3月に面会した、彼に共感を示す別の友人司教たちにも依頼をした。スペインはシグエンサ(Sigüenza)の、カスタン・ラコマ(Castán Lacoma)司教は快く承諾した。それに比べて、アメリカ合衆国のコヴィングトンのアカーマン(Ackerman)司教は、回避的だった。

 クレルモン・フェラン(Clermont-Ferrand)のド・ラ・シャノニー(de La Chanonie)司教に関して言えば、彼はそれでも、自分の司教区の成員であるオラニエ神父を入籍させた。1974年、ギベール司教は辞職を間近に控えて、レユニオン島に入籍を予定している会員たちの資料を返却して来た。こうなったら最後の救いとして、ルフェーブル大司教は、(ブラジルの)カンポス教区長を務める友人、デ・カストロ・マイヤー司教に期待を寄せることになった。

 このように、様々な司教区を統轄する司教たちから、ルフェーブル大司教に譲渡された受品許可状のファイルが立証するように、大司教は1976年の前は、教会法の条項に抵触して下級並びに上級品級を授ける事など決してなかった。


聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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