ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

緋色の記憶(トマス・H・クック)

2021年01月31日 | 海外ミステリー(洋書)
トマス・H・クックの「緋色の記憶」を読んだ。 エドガー賞受賞作品で、ミステリーの歴代傑作作品の一つにあがっているのを思い出してのことだが、なるほどと思える作品だった。ミステリーという枠組みの中に入れるのが適当なのかと思えてしまうほどの人間を描いた重厚な作品だ。文体も、まさに美しい精緻な文体で、その美意識は、日本の美意識にも通じるものがある。 展開も、過去の「チャタム校事件」へ導入される出来事が . . . 本文を読む
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