辻堂ゆめの「十の輪をくぐる」を読んでみた。
認知症を患う80歳の母を自宅で介護しながら、妻と、
バレーボール部でエースとして活躍する娘と暮らしている
主人公、泰介に、母が、「私は..東洋の魔女」「泰介には、秘密」
と、呟く。母は、ニチボウカイヅカに勤めていたのだろうか?
認知症、オリンピック、東洋の魔女などのキーワードに
興味を持って、読むことにしたのだが、非常に面白く読めた。
また、最後には、感動で涙が止まらなくなった。
この28歳くらいの若い作者の才能の豊かさに本当に驚いた。
私も、1964年の東京オリンピックと2021年の東京オリンピックを
見るという素晴らしい経験をさせてもらった者だが、同じような
方には、是非、この作品を読んでもらいたいものだ。
この著者の他の作品も読みたくなった。ミステリーのジャンルに
おさめきれない力を持っている。
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