木内昇の直木賞受賞作「漂砂のうたう」を読んでみた。
重苦しい雰囲気の時代の中で、希望が見いだせるのか、
いったい、何を言いたいのか、非常に難しく考えてしまう
作品だった。
時は、明治維新によって、侍がなくなった時代。
西郷は、戦うことで、生きることを決断した。
そんな時代、新しい時代に、どう生きるか、ひとりひとりが、
自分の生き方を考えなければならない、見直さなければ
ならない時代だった。
その時代の雰囲気をよく、表現しているのだが、最後まで、
あまり、楽しい気分にはなれない作品だったような気がする。
やはり、時代劇と言えば、とにもかくにも、剣劇やら、
すかっとしたいという気持ちが強いのかも知れない。
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