過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

カマイと出会う、島人の暖かさ 1.最初の3品

2020-12-25 05:05:00 | 旅日記
★飛び込み記事です★


■カマイのタタキ

今回の仕事旅では、この時代らしく、ホテルでの食事(buffet)が主でした。2度だけ外ごはん、いただきました。
カマイとは、琉球猪(リュウキュウイノシシ)を呼ぶ、八重山地方の方言です。島故に、原種に近い形で残り、成獣でも50kg程度とのこと。
雑食ですが、農作物を巡り、ヒトとは対立関係にあり、古くから猟の獲物となり、食卓に上がった、とのこと。

カマイが出る場所には、西表山猫は出ない、とのことで(笑)、山側の夜間移動の折に、車窓遠くに走り抜ける、黒い影は、カマイでした。(ニッコリ)

さて、カマイごはん、いきます。

貝殻が仕込まれた、観光客用と思しきテーブルが一つ。そっけない、普通の食卓テーブルが三つ。猟師さんと親族が営むお店のです。

メニューは、壁貼り。島人のための普通の食だと伝わります。
冬の海は荒れていて、この日、島魚のお刺身はありませんでした。

私達は壁からカマイを三品選び、オリオンビール(ドラフト、生)、波照間(泡盛)をお願いしました。


■カマイのタタキ
最初の写真です。炙って、薄切りしたカマイが、たっぷりキャベツとフーチバ(島よもぎ)のシークワーサー・ドレッシング和えに盛られています。
巻いて、食します。

わっ!フンワリ感!そして滑らか。噛むと豚に近いけど、青さのある味がして。美味しいっ。都市部のジビエとは、くっきり違う味に、ニッコリです。
でも、ビールより泡盛が合います(微笑)。


■カマイ汁
生姜のすりおろし、コーレーグス(島唐辛子の泡盛漬け)はお好みで、と添えられて。
根菜、アーサー、フーチバ等も入った、透明な汁です。灰色がカマイ肉。
うん! 鰹節出汁に塩、油で炒めた肉、優しい味です。噛むごとに、じゅんわり、走る筋肉の味がしてきます。
生姜、コーレーグスを加えて、味変すると、体がホカホカしてきます。それでも、優しさを感じる不思議な汁。

この汁をおかずに、ご飯を食べる。そう言う食卓が、家族の食事だと、しみじみ思う汁でした。もちろん、泡盛のアテにも、推します♪(笑)


■カマイ・チャンプル
沖縄全域で見られる、野菜と炒め合わせ、チャンプル。玉葱、苦い青菜とカマイが炒め合わせてありました。
特別な気負いが無い…(笑)。塩味の肉野菜炒めとして、ご飯にも、泡盛にもあう調理。
カマイの処理の良さが、際立つからだ! ハタっと気づきます。肉として大事に食してきた暮らしが、ちゃんと出来ている。お祭り食ではないことを、改めて、思うのでした(ニッコリ)。

さぁ、ここまで、最初に注文した3品でした。
記事が、長くなりました。次の記事にします。
■ハナイチデアマール、西表島にて


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