トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ミソハギが開花

2016-07-04 | 感じるままの回り道
 泥水地のミソハギが開花し始めた。浸食溝の走る棚田跡に池を造成し殺風景で何もなかった水際に、単なる郷愁で植えた一株が増え見事な群落?を形成している。
 記憶の中では、単なる小川のほとりに自生する植物で、お盆の頃に「盆花採ってこいや」と婆さんから言われ、仏壇に飾る花程度の認識だった植物である。
 それが今では水辺環境に欠かせない植物で、記憶の中の単なる景観植物から生態系を維持するのに大切な位置を占めている植物へと認識が変わった。これはS先生に教えられた事に由るのだけれど、水見回りの折々、花に目をやれば小さな生物が入れ代わり立ち代わり立ち寄っている。そういえば「セイボウ」を初めて見たのもミソハギで、他の珍しい蜂も来訪するとの事だが、小生に分かるかどうか…、きっと分からないだろう。

泥水池2の除草

2016-07-04 | 水辺環境の保全
 今日も泥水池の除草だ。ほとんどがチゴザサで今期はミゾソバを圧倒しているが、とちらも匍匐茎を伸ばし大繁殖するし抜きとっても残った根からの再生力があるからシーズン一回きりの除草では環境は保てない。
 作業姿勢と効率を考え四本鍬で掻き取って集める算段を試みたのだが成長し根張りが強くて掻き寄せれない。結局は這いつくばって手取りとなった。今季は「水田皮膚炎」が上段の棚田で発生していて、当然、下部の泥水池は汚染されている。手甲やゴム引き軍手を装着し皮膚を暴露しないようにしていても泥水の中に浸かる。
 そのため皮膚炎を発症させるセルカリアは皮膚まで到達しているだろう。目に見えなくても手の甲から手首付近にチリチリ感が絶えなかった。作業を終え沢水で入念に洗ってみたものの自宅でシャワーを浴びるまで続いた。早めに現地で洗い落とせるように石鹸を用意せねばならないだろうが、半日が経過し、この投稿文を作成時に赤発していないから取り付きは無いようだ。

 2日にわたって泥水池2の全面を覆っていたチゴザサを引き上げ集積し株を大きくしたミソハギを間引いてようやく終了。残りは泥水池1のみとなった。