トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

黒でなくアメゴム色

2016-07-21 | 小父のお隣さん
 今季二度にわたって食べ尽されたウマノスズクサが復活してきた。それに伴ってジャコウアゲハのメスが産卵のため舞っているのが網戸越しに楽しめるようになった。食草狙いでも一直線と言う訳でもなくヤマユリやニガウリ等の葉にも探る様に舞う。
 そんな中で、既に孵化した個体も出てきたのだが何時もと体色が異なる個体ばかりだ。同じ親からなら理解できるが齢の異なる幼虫も同色だった。
 さーて、こうなると小生の記憶再生機構は乱れ始める。「ジャコウアゲハの幼虫は黒かったのではなかったか…」と。
 まあ、深く考えても禿げが進むだけだし、撮影して一件落着。黒くても赤茶でも同じジャコウアゲハだもの…。
  
              威嚇された    異なる齢でも赤茶色

森の三面記事「三角関係性有りや無しや…」

2016-07-21 | 小人閑居して憮然
 ついに「ナラ枯れ病」が発生した。樹齢は不明だが斜面に斜行して育った胸高直径は60cmを超えるコナラだ。被害木は通路の真上だし、切除しようにも6600Vの送電線に当たる場所なので処理は無理だから農林事務所に伝えておく。「後日確認に行きます」とのことだが今日のボヤキはそっちではない。

 不審事項の1は「梅雨も明けたのにカブトムシがトラップに入ってこない」事、昨季はクヌギを蹴っ飛ばせば落ちてきたほどいたのだ。不振事項の2は「街では蝉が大合唱、フイールドではとんと鳴かない」という事象で何かおかしいと感じていたが理由はわからない。
 この「ナラ枯れ」発生の事態におよび、急遽この関係性を着想した。いつもの通り科学的根拠も見地も全くないのだが、カブトムシもセミもナラ類は好みの樹種だ。ヤマザクラなど多くあるのにアブラゼミも寄り付かないのはどうしてか、わが野次馬根性は「三角関係、三角関係!」と主張して止まない。

 立ち枯れ樹の周辺を点検したら感染樹が多数あった。秋までには全て枯れるだろう。そんな事で「病まない」ではなく「病んだ」兆しのフイールドになってきた。松枯れの流行時も無残だったが、常緑広葉樹が多い地域とは言え、多くの赤茶けた病木を見る事は間違いない。この病気、若い樹には感染しないと言うけれど、ようやくドングリを生産するようになったクヌギ、コナラ林の先行きが気になる。
 一方ナラ菌を持ち込み養菌し食料にしているキクイムシの賢さには恐れ入るが、ナラ菌の混入した樹液を吸えばヨーグルトの様に健康菌飲料として有りや無しや…カブトムシもセミもチャレンジして欲しい。まあ、感染拡大の件は「早めに萌芽更新死なさいよ!」でなくて「しなさいよ!」と言うメッセージであって「転ばぬ先に材にしてしまえ」と言う事に他ならない。
   幹根部の排出木粉     仰いで見る

     菌は増々コナラは枯れる伐るに伐られぬ架線そば