トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

季節も終わり・・・

2021-10-02 | 小父のお隣さん
 遠目には白っぽく見えたから「フイールドでは珍しいジャコウアゲハ⁉」と思いアザミに吸蜜で止まったのを確かめて接近した。近づく前に柑橘樹に移動していたのだがジャコウアゲハではなかった。
 もう「尾羽打ち枯らした」姿かたちそのままのボロボロのアゲハだった。アゲハとまでは認識してもその先は分からない。ともかく尋常ではないボロボロなのだったが飛翔する様子は見た目ほど悪くはなかった。まあ、「ボロは着てても心の錦、どんな蝶より綺麗だぜ!」とでも言いたそうな生まれも育ちも良さそうなアゲハだったのだ。鱗粉を失っても凛とした生き方はうらやましい。小生など頭髪を失ってからはほおかぶりして誤魔化して居るわい。

 10月ともなればセミはグンと数を減らすし、トンボも翅の傷みが目立つ個体も増えてくる気がする。フイールドの虫たちにとっては既に季節は終盤で次の世代に託して消えゆく時期なのである。これを栄枯盛衰、盛者必衰あるいは生者必滅・諸行無常等々の表現は出来るだろうが小生にとっては憐れみや哀しみなど感じる姿ではなく「ご苦労さん、よくやった!」とつぶやくのみである。

            

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