トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ところ変われば 2 「交通標識」 

2018-07-05 | 旅行記
 最近に完成したと言うトンネルを通った。これが出来るまでは地上部の道路だったから時間がかかったそうで、どこでも事情は似ている。

 地盤そのものが岩盤だから、日本の様にコンクリートで固めねばならない事も無いようで、岩むき出しのトンネルがほとんどである。感心したのは設計の仕方で、日本では直線で造るだろうが、このトンネルは先が見通せず曲がりくねっているのである。「接続の問題」と説明を受けたがそうでもないように思えた。
 そのうえ、非常出口の標示が面白い。グリーンライトでトンネルの半分、そのありかを照らしている。ところ変われば設えも変わる。

 横断歩道の前後はかまぼこ型で減速を余儀なくされるし、交差点は信号が無くほとんどがロータリーだ。しかしながら閉口したのは舗装面両脇の状態で、小生は歩行者でいる時間が多かったからだが、歩行者は少ないとはいえ浸食され歩きにくい。白線より一段下がれば地盤むき出し、脱輪したら事故につながるだろうと思わせる管理状態であった。そこを日本より早いスピードで走るから、お上りさんの小生は冷汗もんだ。

 まあ、観光地らしき所へも行かず、チマチマと猫の額を歩いて帰ってくるなど「お主、馬鹿よのう!」と代官様に言われそう。ちなみに小生越後人、越後屋ではないし「テレビで見た、写真とおんなじ!」何て感動は終わってみれば行かなくても同じである。

ワルナスビめ!

2018-07-05 | 小人閑居して憮然
 刈り払いの時期ともなれば駐車場の地面に視線を落としつつウロウロしなければならない。誰が見ても「落とし物を探しているのか…」と思うだろうが、落し物でなく不法侵入を見出すためなのだ。夏の時期に1回ないし2回は行うワルナスビの駆除である。

 ここ数年、除草剤のスポット散布で数を減らしてきたが油断は出来ない。今回も探した結果7本ほどを掘り取った。サイズも小さいしこの数では除草剤の用意の方が手間がかかる。小さいツルハシで地中深く入り込んだ直根もろとも除草する。この草、全体に棘だらけでゴム手袋でないと痛い。
 今回は数も少ないし、と横着して素手だったから結局はチクチクされた。これで排除の気分は更に盛り上がるが、吐乱夫とは異なる視点である事は強調しておきたい。

斜面の刈り払い

2018-07-04 | 今日は真面目に
 真竹林跡の刈り払いが済み、法面の刈り払いに入る。斜度は何度位だろうか、長靴だと足場を固め難い。スパイク付き地下足袋を履く心算だったが未明までの降雨で草が濡れている。裾まで濡れるのが嫌だから長靴で作業に入った。
 これが苦労の始まりで濡れた斜面は滑る。そのうえ長靴の中の足は踏ん張りがききにくい。更に猪の掘り荒しが至る所にあり足場に苦労した。

 元はと言えば「カヤネズミの住処」としてススキの株を温存してきた事に由来する。平のところも斜面もススキが育った事で猪様のカクレミノになってしまった。これは小生の誤算だったから尻の始末は自分でしなければならない。故に真竹林跡に続き法面のススキも全て地際から刈り払った。
 それでもススキは強い植物であるから容易に萌芽する。バッタ類にとっては、この萌芽した若葉の方がご馳走になるだろう。

 刈り払っていた途中、カヤネズミの巣と思われる塊があったけれど確認はせず作業を続けた。ススキの株を育てないとした以上、確認してどうなるものでもない。
 植生の分布を考え選択的刈り払いで環境構成を試みたところで、所詮は浅知恵であった…。この日も30℃超えの真夏日で、暑さは堪えないけれど湿度は堪らん。

          ➡     見通しが良くなった

ヤマユリが開花した

2018-07-04 | 感じるままの回り道
 庭のヤマユリが開花した。フイールドの株より数日は開花時期が早くなる傾向があるけれど、ここ何年かはフイールドでヤマユリは見ていない。ササユリもそうだけれど採種し播種をしてきても開花する頃になれば突然消えるのが常なのだ。

 庭のヤマユリは採種用にと育てているけれど、背丈は下がり本数も増え花数が減り結実もしなくなって、一昨年昨年と蕾すら付かなくなった。そこで昨秋に掘り上げて見たら小さく分球している。これでは開花の大きさではない。
 嫌地現象もあるかと場所を移し、間隔も広げて植えこんだらようやく開花してくれた。一本一輪でしかないけれどヤマユリらしい大輪の開花でホッとした。これで採種播種できそうである。ササユリと異なりヤマユリは播種しても開花に至るまでが長い。おおむね播種した場所が記憶になくなった頃に花を見るが、数日を経ずして消えるのは前述の通りである。

雨に飽きれば…

2018-07-03 | 今日は真面目に
 雨が続くと退屈も続く。テレビ番組などは金太郎飴で裏方の出来不出来を比較するくらいしか楽しみがない。
 この日もコピーしたような双子の様な番組を切り替えつつ思ったのは「そうだ協徒となろう」で、「えひめAI」を作り、養成中のポット苗をサポートする事だったのである。

 決まれば早い。雨の中、スーパーまで出かけ材料を調達し、何時もは5ℓ作成なのだが今回は10ℓと決めた。液体は植物への健康保持液として用い、発酵後の澱は二枚貝の餌として利用するためである。
 そのため材料のヨーグルトは豆乳ヨーグルトも併用し、玄米甘酒をすりつぶした液体も用意した。酵母やイースト、乳酸菌や納豆菌など加えて発酵させる必要があるものの、二枚貝の餌として動物性材料(牛乳)などの割合を減らしたかったからだ。
 糖分はキビ糖を用いミネラル分を保持、少しだけ岩塩も加える。「塩加減」と言うけれど、これはレシピにはない小生の鼻薬なのである。

 公表されている配合率に合わせ混合したが、加える水を水道水としなかったのが今回のミソで、池の水を使った。成分として不都合がある訳でもないだろうが、塩素を含まない水の方が微生物の働きを阻害しなくて済むだろう。

 タンクに投入し揺すって撹拌した直後から炭酸ガスの発生が始まる。ガス抜きをするため大気中に放出する必要があるけれど開放状態ではコバエが入り品質を落としてしまう。そこで蒸し布をタンクの穴に詰め軽く栓をした。これでタンクの爆発とコバエの侵入は防げるはずだ。
 この時期は加温をせずとも発酵終了まで微生物は働いてくれるから、夏に向かう雨の一日の暇つぶしには丁度良い。
 何はともあれ、寝静まると聞こえる発酵中の「サー」という音に癒されるのは小生だけか…。

 左下から甘酒・ヨーグルト・イーストと砂糖  ➡   投入し攪拌混合、熟成を待つ

今日のとんぼ「三日月池のほとり」

2018-07-02 | 小父のお隣さん
 三日月池の周囲が鬱蒼としてきた。池の中にもカサスゲの侵出が進み面積の1/3近くを占有するまでになっている。このカサスゲは池に入り抜き取る必要があるのだが池の端を取り巻くように名濾す必要がある。言わずと知れた羽化台としての役割があるのだ。

 今回は池の周囲を刈り払っただけなのだが、キイトトンボ、クロイトトンボ、それに識別できないイトトンボが随所に見られた。イトトンボの数も種類も昨季以上の賑わいだから生息範囲が広がった事で絶滅のリスクは軽減している。

 三日月池は写真の様に日当りに恵まれていない。そのためジャイアンのようなシオカラトンボが縄張りを主張する事も無い穏やかな生息環境でもある。クロスジギンヤンマやヤブヤンマの繁殖場所として見ていたが、イトトンボも入ってきたのは喜ばしい。
 そのうえ、昨季まで悩まされていたウシガエルがいなくなったようで、このまま鳴き声も無く夏が過ぎてくれれば更に目出度い。

    判別不明、尾端が大きい       クロイトトンボの2カップル。ダブルデートシーンは珍しい


喰らうは幼樹の葉、そして神隠し…

2018-07-02 | 小父のお隣さん
 庭のフェンネルにキアゲハの幼虫が溢れてきた。ウマノスズクサに溢れていたジャコウアゲハの幼虫は食べつくして一斉に姿を消すが、キアゲハの幼虫は終齢幼虫となり蛹化のために移動したのではなくイソヒヨドリの胃袋に消えるのであった。
 居間から見ているとホバリングして咥え去っている。上手なものだ。ジャコウアゲハの幼虫は狙われないから毒の存在は分かっているようだが、どこで学習するのだろう…。

 さて庭にはフェンネルの何年物になるか大株があり、この種子が発芽し若いフェンネルが出てきているのだけれど、これを目当てに産卵する。野生化したミツバもあるものの、最近はフェンネルに幼虫を見出す事が多くなった。フェンネルを育て始めた頃はミツバにだけ幼虫を見出していたものである。
 自ら食べていた食草に産卵する傾向があるのかどうか知らないけれど、フイールドに移植したウマノスズクサにジャコウアゲハの幼虫は見られないのが続いている。成蝶は普通に飛翔しているのにである。

 草本、木本に限らず、幼虫が多く見られるのは若い草木に多い。庭のフェンネルで言えば背丈は2m越えの株立ち状で食べるべき葉は喰いきれないほどあるのに食い尽くしてしまう小さな株に幼虫は群がっている。若ければ「みるい」状態で光合成も活発だから栄養価も高いのかもしれない。
 チョウの幼虫一匹からでも妄想は発展する事もあるのだ。老化防止に丁度よい。

程々の刈り払い

2018-07-01 | 今日は真面目に
 暑さが本格的になるに従い、夏草も伸び盛りである。日程が無く今期の刈り払いをしてなかった真竹林跡は既に草ぼうぼうで獣道やら木陰は猪様のお休み処と化していた。本来、猪様のご機嫌を伺う様な事は不本意であるから見通しも良くしておかねばならず、木本は残し草本は全て地際から刈り払う。

 しかしながら蔓草のヤブマメが低中草部を蔽い刈り払い難い事この上も無かった。以前の蔓草はカラスノエンドウが多かったのだが、これの長さはヤブマメほど伸びないので比較すればこっちの方が楽だった。
 刈り刃を動かした部分は刈れていても、その周囲に蔓がつながっており操作の邪魔をする事おびただしい。なんと腹立たしい事か…。

 とは言え、真竹林跡は終了し次は周囲の斜面作業になる。ここで長靴では足元が不如意となるからスパイク付きの地下足袋に脚絆をつけて作業する。まあ、身支度をそれに合わせて整えると、おのずから危険防止の備えにもなる。

 夏草の伸長期にあわせバリバリ作業を行いたいところであるけれど、術後の定期診察で「古くなったチューブのパンクはパッチを当て修理してもパンクしやすいのは改善していません」とやんわりと釘を刺された小生としてはパンクする訳にもいかず、パンクロックで憂さ晴らしをするほどの度量も無く刈り払いも程々で続けるだけである。

 そんな現状を見かねたのかどうかYさんが全面刈り払いで良い部分を処理してくれていたから大助かりだ。

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