GITANESの煙は虫除けにも物の怪除けにもならない。
それとは無関係に・・・。
御免蒙りたい
と描いたはずの、夜間・池コース。
薄気味悪いことを除けば、トレーニングとしては手頃な
コースでもあるので、結局また走りに行った。
前回よりも風が強く、そしてほとんどの場合
風が背中を押してくれることなどないので
四苦八苦しながら登る。
時刻は22時ごろ。
対向車も、背後から近づくクルマやバイクもない。
もう少しで上り坂が終わるぞ
というあたりで、白いものが前方に見えた。
白いものだけではなく、反射灯も見えたから
早い段階でそれが自転車であることには気付いたから
それはそれでよかったのだが、その自転車はライトをつけていなかった
ようで、危険なことこの上ない。
街灯と街灯の間隔は結構空いており、その間は真っ暗なのだから
ライトをつけるのは自分のためでもあり、走行するクルマなど
他者のためでもある。
まったくもう、危ない奴もいるものだと、
どんどん差を詰めて行った。
白いセーラー服を着た女子だった。
チラッと見たところ、ライトは点いていたようだ。
あまりにも弱弱しいライトだったので、後方からほとんど
わからなかったのだろう。
いやいや、そんなことより22時。
真っ黒な池に沿った、真っ暗な道。
こんなところでこんな状況では危ないから、と言って
見ず知らずの他人に併走するわけにもいかない。
そんなことをすれば、今度は私が完全に不審者扱いされるだろう。
どうすりゃいいのだ、どうすりゃいいのだ
と漕いでいるうちに、その暗い区間は過ぎてしまった。
その後、下り坂の先にあるコンビニ付近で
持参していたお茶を飲みながらなんとなく観察はしたのだが、
池のほうから下りてくる自転車は確認できなかった。
私が知らない道にでも曲がっていったのだろうか。
いやそもそも、そんな自転車が走っていたのだろうか。
やっぱりあのコースは御免蒙りたい。
| Trackback ( 0 )
|